2010年10月29日金曜日

日本の電力をすべて太陽光発電でまかなったとしたら?

日本の電力をすべて太陽光発電でまかなったら、どのくらいの面積が必要なのだろうか?
と考えてみました。

まず太陽光線のエネルギーですが、太陽定数と言って、大気圏の外で単位面積に垂直に入射するエネルギーで、約1366W/m2、大気を通ってくるので地表では1000W/m2程度と考えられる。
太陽電池の変換効率はせいぜい10%だから、直射日光に垂直に置いたとして100W/m2程度
夜間やくもり、日の出や日没近くは太陽が傾いて大気での減衰も増えるなど考慮すると、実験の結果直射日光下の発電量の約30倍分太陽電池を置かないと間に合わない。
つまり、100Wを常時得ようと思うなら、3000W分の太陽電池を設置しないと賄えない計算になる。
常時1kW=1000W使いたい家があったとすると、10m2×30=300m2のパネルが必要になる。
(10m×30mの太陽光線をなるべく垂直に受けられる屋根が必要という計算で、感覚的に合っているので間違いないだろう。)

さて、ここで日本の総発電量は1兆2000億kWh
一時間あたりにすると、1兆2000億÷365日÷24時間=1.34億kWh
平均して1.34億kW発電すれば、すべての電力をまかなえる計算だ。
30倍ルールを適用すると、約41億kW分の太陽電池が必要になる。
面積にすると、41億×1000÷100=410億m2
41000000000m2 = 41000km2
となる。
北海道の面積は 約83456km2
なので、北海道のおおよそ半分の面積が必要になる。
かなりの広さが必要だ。

2010年10月27日水曜日

何の問題も無かった 2007年問題

団塊の世代が大量に退職する2007年、ベテランが大量に退職して企業に大きな影響を与えると言われた2007年問題だが、ほとんどの企業でまったく問題がなかった。
「年金受給年齢を60歳から65歳まで引き上げ、定年後も継続雇用制度により、2007年問題は深刻なものとはならなかった」という説もあるが、実際に問題になる企業は少なかったのではないか?
技術革新により一部の職人さんが必要な業種を除き、IT産業を中心に若い世代が活躍している業種が増えていることもあるだろう。自動車でも精密な機械加工などを必要とする部門を除くと、電子制御化などが進み、若手の技術者のほうが開発力を持っている事も多いだろう。
また、団塊の世代と言えば、若いころから経済が右肩上がりで、年功序列で給料が上がった世代だ、そこそこ頑張れば何とかなった世代。現在の若者のほうが深刻だ。かなり頑張らないと出世もしなければ給料も抑えられてしまう。そんな状況で、たくましい能力の高い若手の人材も出てきている。
よく聞く話だが、多くの管理職のベテラン社員が「自分が休んだら仕事が進まず大変なことになる。」と思っているが、いざ怪我や病気などでしばらく休むことになっても、しばらくして出社すると、何事もなかったかのように、仕事は進んでいた。なんて事がほとんどだそうです。
延長雇用の人が65歳を迎える2012年が問題だという人もいらっしゃいますが、たぶん何事もなかったということになるでしょう。自分が思っている以上に若手は仕事をやらせれば、なんとか出来てしまうものです。

2010年10月26日火曜日

EV時代、電気泥棒に注意

アメリカの電気自動車ベンチャー「テスラ・モーターズ」は11月26日にショールーム設置したそうだ。まだまだ高価だが、徐々に電気自動車の普及が始まるのだろうか?
自動車ではないが、中国では電動バイクが普及し始めている。ガソリンエンジンより安いのか、手軽なのか、かなり普及が進んでいる。普及の理由のひとつに、こっそり勤め先で充電して燃料代を浮かせているという話もありそうだ。バッテリーが取り外せるタイプもあり、バイクを電源コンセントの近くに置かなくても充電できるので、机の下で充電されても気づかない事もあるだろう。
日本でも電動バイクなどが普及すると、会社の電気を無断で盗まれることもあるだろう。携帯電話やノートパソコンくらいならたいした金額にもならないが、バイクを動かすような電力を充電するとなるとかなりの金額となることあるだろう。
屋外に電源コンセントを設置している建物や、携帯やパソコン用の電源コンセントを用意している喫茶店なども、かなりの電力を充電に使われてしまうこともありうる。
電動車両が増えると電気泥棒が増えることも考えられる。今から対策や対策品の開発をすべきかもしれない。

中央新幹線、リニアモーターの必要性

リニア中央新幹線、直線ルートで決着しそうだが、経済性や利用者を考えれば東京から大阪までを短時間で結ぶためには直線が良いだろう。

ところで、なぜリニアモーターにしなければならないのだろうか?
技術的には超伝導の利用など技術立国日本をアピールできる。しかし、高齢化や人口減少に向かう日本で経済的に成り立つのだろうか?磁気浮上式は軌道にコイルを並べるなど、莫大な建設費がかかり、その後のメンテナンス費用もかかるはず。それこそ、レアアースなど大量に使うのではないだろうか?現在計画されているリニア中央新幹線のように直線区間が多ければ、鉄道方式でも、平均時速400km程度での営業運転も可能なはず。ノンストップなら東京・名古屋間を50分程度で結べるはず。浮上にこだわるなら空気浮上型も考えられそうだ。

リニア方式にするのか鉄道方式にするのか、民間企業が投資するなら、真面目に考えて議論するべきだろう。JR東海さんはまだ民間企業とは思えない感じもする。将来日本国民の借金にならなければ良いが?実際、売り上げはどのくらいになるのだろうか?

東海道新幹線の利用者の一部が利用するとして、年間1000万人程度だろうか?一人あたり1万円の売り上げとして1000億円、多くて尾3000万人で3000億円。
9兆円以上かかると言われているので、経費がかからず利子が無いとしても30年はかかる。JR東海の年間売り上げは1兆5千億円程度だそうだが、リニアが出来たからといっても、そう簡単に売り上げが増えるとは思えない。多めに見ても年間5千億円の売り上げ、はやり借金返済には長い年月がかかりそうだ。
色々な試算があるようだが、将来赤字が埋まらず公的資金投入なんて事が起こらないように、数字で判りやすく国民に示してほしい。

2010年10月19日火曜日

スピードレジ

昼食の弁当やおにぎり、パンなど、ちょっとした食べ物を購入するときに、コンビニを利用する人が多いと思う。スーパーマーケットにも様々な弁当などが売っているが、特に若い人やサラリーマンなどが購入している姿はあまり見ない。
中には、スーパーで買い物をするのが恥ずかしいという人もいますが、レジに並ぶのが面倒だと言う人もいます。海外では大型のスーパーマーケットでも「5点以下」「7点以下」など少数の買い物をする場合、スピードレジ(ファーストレジ)が設けられていて、大量の買い物をする人と分けて、少量買う人にも便利に出来ている。
日本国内ではめったに見かけないが、どうして導入できないのだろう。数のルールを守らない、ずうずうしい人が多いのかもしれないが、コンビニに売り上げを奪われているなら、コンビニの気軽さをスーパーマーケットにも取り入れるとか、なぜ恥ずかしいという人がいるのか分析するなど、対抗すべきだと感じる。

2010年10月16日土曜日

効率的な時間の使い方 その3

ドラッカーは時間浪費原因をいくつか紹介しています。「時間を記録して、自己診断。浪費時間を分析して仕事を整理しろ」と言っています。
確かにその通りですが、人にとって「無駄な時間」「時間の浪費」とは、「自分の価値観のために使えない時間」の事だと思う。一生に使える時間は、最大でも100年前後、いくらお金を積んでも増やせない。高齢になると体がついてゆかなくかもしれないし、病気になっているかもしれないし、最悪あの世に行っているかもしれない。

それなら、自分の価値観に使える時間が少しでもあったら、躊躇せず使うことだ。会社で多少頑張ってもサラリーマンの給料なんてたいして増えやしない。多少評価が悪くても、クビにならない程度にそこそこ頑張っているふりをして、自分の価値観のために時間を優先してしまおう。

一見、会社側から見ると、不良社員に見えるが、自分の価値観のために少しでも時間を生み出そうという習慣のある人間は仕事の効率も自然と良くなっているはず。自分の同僚などを観察してみよう。会社人間ではないので出世はしないかもしれないし、飛び抜けて優秀では無いが、普通の人より何か結果を出している人がいるはずだ。ワークライフバランスがとれていていきいきと仕事をしているかもしれない。好きな事に時間を使っているのでストレスも少なくなり、仕事のストレスに対しても強い人材となっている可能性もある。企業も、社員にたいして「もっと自分の価値観のために時間を使え」と推奨すれば、だらだら残業代を稼ぐやつも減って、効率よくなるはずだ。

効率的な時間の使い方 その2

学校に通って勉強するということは、情報が増えるだけで知識にはなっていないと言われている。
知識は情報を使ってみて経験することで知識として使えるレベルになるそうだ。

日本では、大学生と言うと、高校を卒業して直ぐの人、または浪人して受験勉強だけして入学する人がほとんどだ。卒業しても使える知識にまでなっていないとも言える。海外に行くと仕事をしながら学生をやっている人も多い。仕事をしながら学生をやると、情報力アップと実務での使える知識力アップが同時にできる。たぶん相乗効果があるので、例えば4年大学に通ってから入社して4年たった人と比較すると、ほぼ同じか相乗効果でそれ以上の人材が育っている可能性がある。
人生を有効に使いたいなら、社会人と学生を同時にやるべきだと思う。両方同時はかなり大変だが、効率的な時間の使い方が習慣化して身につく。脳が訓練され、苦痛無く効率的な時間が使える脳になる。それは一生役立つはずだ。

高校を出て就職するか進学するか悩んだら、両方をやれば良い。最初の一年間くらいは苦しいかもしれないが、体も脳もちゃんと慣れるから大丈夫だ。すでに就職している人も、夜間や休日に学校に通うのも良いだろう。学校そのもので得られるものは少なくても、経験という大きな価値を得られるはずだ。2~3年すれば効率的な時間が使える脳みそになっているはずだ。

効率的な時間の使い方 その1

世の中にはドラッカー流の効率的な時間の使い方など、様々な参考書が出ています。一流の先生方が作った手法やメッセージは参考になります。出世を目指したり、独立して経営者を目指す方々などはドラッカー流を実行されても良いと思います。
でも、普通の私としてはは、詳細な分析やレビューなど面倒だと思っています。仕事が忙しくても、家の事や、趣味、地域の活動など色々な事に時間を振り向けたいとも考えるのですが、まあ、そこそこ効率的に時間を使えれば良いです。さあ、どうしよう。
ドラッカー流だと自由に使える時間をまとめるのが良いそうです。しかし、普通のサラリーマン、一般社員や中間管理職が自分でコントロール時間は少ない。子供が小さい家庭では、家でも自由に使える時間は少ないだろう。
しかし、ちょっと考えて見ると、細切れの時間はかなりある。通勤時、食事中、休憩時間、会議と会議の間、出席しておけば良い会議、移動時間、トイレや風呂の時間、たぶん、合計すると最低でも一日に2時間くらいはあります。
その時間は全て使えるはずだ。細切れは効率が悪いと言われるが、ちょっとメモでもしておけば、数時間置いても、何を考えていたか思いだせる。メモは文でなくても絵でも単語でも、色だけでも良い、直ぐに思いだせるきっかけさえあれば大丈夫だ。朝考えていた続きを夕方に考えるためにきっかけを用意しておくと、直ぐに何を考えていたか思い出せ、連続して考えていた様につながる。人間の脳みそは訓練すればするほど能力が高くなります。
特に通勤時間は貴重です。満員電車で本もゆっくり読めないことがあるが、考える事は目をつぶっていても出来る。(ただし、自動車通勤、徒歩や自転車は、何か考えていると危険なのでやめましょう。)

2010年10月15日金曜日

部下に活躍してもらうには

部下にやる気を出して、活躍してもらい、チームとして高い目標を達成したいという管理職の方々も多いと思います。

教科書通りだと、
「人は人間社会の中で承認されたいという欲求がある」
「良い評価を得たい」
「他人から注目されたい」
「上司や仲間に受け入れてもらえる」
という性質を利用しようという事だそうだ。

それから、
「苦手なことを無理強いするよりも、得意なことをやらせよう」
とも言われている。

ところが、管理職の人がいくら努力しても、会社の人事制度やその運用で、絶対評価と言いつつ、限られた人件費で全員の評価を高く評価することは出来ない。「結果主義」と言いつつ、給料を下げる手段となってしまっている企業も多いのではないだろうか。
部下の評価を上げようと思っても、より上位のマネジメントから「そんなに評価を上げられない。評価を下げろ」と言われて困っている中間管理職が目に浮かびます。

社員のやる気をなくし業績を下げたい人事制度やそれを決めた経営層、よく考えられた人事制度でも運用方法は現場任せの経営層も多いと思うが、そんなに簡単に制度やトップが変わるはずがない。そんな企業の中間管理職はどうしたらよいだろう。

まずは、教科書通りのモチベーションアップを自分には適用しないのはどうだろう。

「誰からも承認されなくても、評価されなくても、注目されなくても気にしない。」
「自分の手柄だとしても部下の手柄にすりかえる。」
「部下の苦手なことは自分が進んでやること。」
社長賞とか役員賞などが用意されている企業も多いと思うが、自分は辞退しても部下に賞を回すくらいのおおらかさ。

だいたい、大企業と言っても、小さな世界、そんな小さな世界で認められたってたいしたことはない。サラリーマンの給料なんて五十歩百歩、税金や社会保険料を差し引かれれば、多少自分の評価が悪くても手取りは大して変わらない。部下のやる気が出れば、組織のアウトプットが良ければ、自分もそんなに悪い評価になるはずがない。普通の評価はしてもらえる。

そういう気持ちで取り組めば、社内では認められなくても、世の中で通用するタフさ、苦手克服が自然と身に付くというもの。認められたいなら、会社なんてちっぽけな世界じゃなくて、広い地球で認められるような事を目指せばよい。

部下に活躍してもらうには、自分の社内での評価は捨てること。自分はもっと広い世界を目指せばよい。

2010年10月14日木曜日

他人の責任にする経営者はいらない

新聞などに経済界のオエライさんたちのインタビュー記事が出ているが、国内の雇用や産業が空洞化しても、自分さえ良ければよいという発想の発言を目にすることがある。
「高い法人税、派遣労働規制、温室効果ガス削減などの法令や制度があると、海外に移転しちゃうぞ。」と政府や国民をおどしている。

「企業は国際競争しているので、法人税を上げれば出て行ってしまうぞ。」と、ごもっともな事をおっしゃるが、出てゆける企業は限られているし、国際競争で負けるのは税金ではない、経営が上手くできていないからだ。それも、企業の経営が上手く行くかどうか、半分以上は人材のはず。資金が無く手も優秀な人材が多ければ新しい価値を生み出すことができる。日本の企業すべてが、海外で人材を集めて成功するとは思えない。もちろん、海外に出て行って優秀な人材を集めて効率よく仕事ができる企業は、どんどん海外進出すればよいと思う。そういう会社を税金を下げてまで引き止める必要は無い。どこかの国のどこかの人たちの役に立てばそれでも社会貢献だから良いと思う。

こんな発言も出ている。「領土問題で経済に影響が出るのは政府や政治の問題だ。しっかり外交してほしい。」そうだ。政府が諸問題を解決するために必要な資金である税金は企業からとるなと。なんと身勝手な発言。国と国の問題で政府や政治が解決できなくても、民間企業レベルで解決できることもあるはず。民間レベルでも経済の結びつきが強くなれば、国家間の問題があっても、自国の経済のために、お互い上手く進めようと考えるだろう。

企業は社会に貢献できてこそ存在価値がある。日本企業には、できれば日本の繁栄のために貢献してほしいが、日本から出て行って、どこかの国でその国民のために貢献しても、それも良いだろ。ところが、最近は単なる金儲け発想が増え、景気が悪くて業績が悪いのは政治や政府が悪いと他人の責任にしている。そんな経営層が増えているように感じる。そういう発想が企業の業績をどんどん悪くしているのだと思う。
経営層は自分たちの会社が、何で社会に貢献しているのか、常に考え、実行必要がある。社会に貢献できなくなった企業は、だんだんお客が離れ、将来は無くなってしまうだろう。

2010年10月11日月曜日

企業の緑地:生物多様性化

多くの工場など、広い敷地を持つ事業所を持っている企業も多い。緑地も義務付けられているが、芝生がきれいに整備されている企業が多い。生物多様性という点では好ましくない。
生物の多様性を考えるならば、ビオトープ化したり、雑木林化すべきだろう。上手く運営すれば、芝生を手入れするよりも経費も安く、対外的に企業のイメージアップとしてアピールできるはず。ある程度の手入れは必要だろう、また規模が小さいと特定の植物や虫が大量発生するなどの問題もあるだろう。蚊が大量発生すれば近所から苦情が出てしまう可能性もある。
そこで、地元のボランティア団体などと共同で行うこともよいかもしれません。また、周辺の事業所や学校などと共同で実施すれば、食物連鎖など生態系としてのバランスも良くなるはず。「鳥が一ヶ所の公園樹木に集まり大変だ。」というような事も聞くことがあるが、生態系のバランスが崩れているからだろう。
行政も企業の緑地の多様性を評価するようなシステムを考えてはどうだろうか?単純な緑地化ではなく多様性に取り組みビオトープ化しているような場合は、優遇制度を考えても良いかもしれない。また企業の環境への取り組みもISO14000などとは別に、NGOの客観的な評価でクラス分けするなど、企業が生物多様性に取り組むと得をするようなシステムを考えても良いかと思う。
今回のCOP10を機会に、生物多様性で企業を判断できるような評価システムが出てくることも期待したい。

道路交通用信号機電球のLED化

交通信号機のLED化が進んでいるが、費用がかかるためか、今でも従来の電球型信号機が数多く残っている。
一方家庭用の電球は急速にLED化が進んでいる。電球型のLEDが各社から発売され価格も下がってきている。電球の代わりに交換すれるだけだ。従来型の信号機も電球の代わりにLED電球に交換すれば済むはずだ。もちろん信号機専用に配光など考慮しなければならないが、新規にLED信号機を導入するよりもはるかに低価格で長寿命と省エネ化が可能だ。電球の値段は白熱電球と比較すれば高価だが交換費用を考えれば逆に費用も安くなり、地方自治体の負担も減るはずである。早期に導入すべきだ。
大手メーカーに道路交通用信号機LED電球を早期に開発するように、自治体も働けかけてはどうだろう。

追記:大手メーカーは小回りが効かないが、地方企業が製品化していました。
http://www.nihonfunen.co.jp/cgi-bin/news/item.cgi?Start=0

地方自治体は交換費用節減のため、早く採用すべきだ。
大手も負けずに製品化をすべきだ。

2015年8月追記 最近、発売されている様です

2010年10月10日日曜日

理工系離れを阻止するためには

日本の経済を支えているのは科学技術であることは間違いないだろう。日本の経済は、工業製品により支えられている、農業や食品、物流などすべての産業が技術があってこそ効率的に成り立っている。それを支ええいるのが理工系の人材だ。経済や経営などの分野も科学技術とは切り話せない状況だ。今後の日本経済を支えるのは文系出身の人ではなく、多くの技術系であることは間違いない。
ところが、その日本の経済を支えている理工系に進む子供が少なくなっている。大きな原因は企業やその経営者にある。多くの技術者が非正規雇用にシフトしている現実がある。つまり企業にとってはコストダウンだ。きつい汚い、長時間労働で良いことが無いという印象を若者や、その親の世代に与えている。
多くの企業は、まず、技術者の正規雇用率をアップすること、多くの企業が理系の採用を増やし、理系は就職に有利だという方向にすることが重要だと思う。
企業の利益を支えるのはやはり技術職だ。ほとんどの企業で価値を創造しているのは技術者のはずだ。特にメーカーと言われる企業は技術者無しにはなりたたない。将来、企業が成長するには優秀な技術職が重要になる。長期間、新しい価値を生み続けるためには、毎年、優秀な人材を集めて育て続けないとならないはずだ。現在、理系にとっても就職難の今は優秀な人材が余っているはず。企業にとっては、優秀な理系の人材を集めるチャンスである。文系の採用を減らしたり、外注化しても、優秀な理系の人材を景気が悪い今でも採用し続けておく必要があるだろう。
科学技術というのは一朝一夕には獲得できない。経営者も投資家も我慢が必要だ。我慢できずに寄せ集めて短期に利益を得ようと思っても、簡単にその企業の技術は育たないし、もし出来たとしても短期的で本物じゃない。企業の技術力は人だ、マニュアルには無い、マニュアル化できない事を解決して新しい価値を生み出せるのが本物の技術力だ。残念な事に、最近の経営層は技術系出身でも技術の本質がわからないのか、マニュアル化すれば済むと思っているようだ。投資家は、その企業が本物の技術力をもっているのか、経営者の発言などに注意してみるのも良いと思う。

いずれにしろ、日本の将来のために、経済界、企業は理系の採用を増やし、理系の給料をアップすべきだ。広告宣伝費も技術コンテストなどに使い、広告投資するなら、ホンダがソーラーカーレースにお金をだしたように、自社に関係する分野で、日本の理工系が増えるような投資をすべきだ。

従業員の基礎学力不足

従業員の教育に熱心な企業も多い、立派な研修所を用意し、かなりの時間をかけて従業員教育をしている企業も多いと思う。それでも目に見えてなかなか効果が上がらないという声も聞く。また、実際の業務だが、誰でも出来るように様々な業務をマニュアル化しているが、こちらも効果が上がらないという事もあります。

設計業務も、最近ではパソコンで計算できてしまうことが多く、シュミレーション技術も進んだし、様々な情報も入手しやすくなったが、自分で悩みながら計算する必要が無くなったため、基礎的な事をすっかり忘れてしまっている場合もある。そこで、大きな見落としで失敗するこもある。

基礎学力充実を企業の研修コースに設けるのは、ちょっと考えてしまうが、企業は従業員の基礎学力も時々チェックする必要があるし、我々サラリーマンもいざと言うときに困らないように、応用編だけではなく、基礎を繰り返してチェックしておくことも重要だと思う。

最低限中学で習うこと、出来れば高校2年生くらいまでの基礎学力があれば、あとは実際に経験を積めばかなり高度な仕事をこなせるようになるはず。新規の分野も短期間で習得できるようになるはずである。

2010年10月8日金曜日

最新無人偵察機とアマチュア無人飛行機

米国が最新の無人偵察機を公開した、グローバルホークとう名前で18000メートルの成層圏を飛行できるという。さすがに、高高度を飛行するとなるとエンジンなどが難しく、アマチュアが作る事は困難だが、自動で飛ばせる模型飛行機ならアマチュアでも製作可能になってきている。
GPSやセンサー類は簡単に手に入るし、制御もH8などのCPUで十分だ。少し大型の模型飛行機に組み込んでソフトウエアを組み込めば完成だ。短時間なら電気モーターの飛行機も可能だ。エンジンならば少し長距離を飛ばすことも可能だろう。芝刈り機のエンジンくらいあれば、かなり長距離飛行も可能だろう。
制御ソフトウエアはそれほど複雑なソフトウエアは必要ないと思う。例えば水平を保つ制御、模型用の赤外線センサーもあるが、ボリュームに錘を付けたようなポテンショメーターでも良いだろう。振動で計測している値がふらついても平均化してゆけば飛行機が水平かどうか検出できる。飛行機の高度や位置はGPSでそこそこの精度があるし、簡単なセンサーで気圧を測る事も簡単だ。
世の中が便利になり高性能な部品が簡単に手に入る時代になっている。ちょっと知識のある人が数人集まれば、かなりハイテクな物が出来てしまう。ハイテク兵器とアマチュアの遊び、差が無くなっていると認識すべきだろう。

写真は展示会で公開されていた自動飛行機

2010年10月7日木曜日

他社の成功事例は疑え

競合他社の成功事例に振り回されているということは無いだろうか?
調査会社の発表に一喜一憂していることはないだろうか?
まずは疑ってみよう。
だいたい自社の事を考えてみよう。外向きに成功事例として発表していることが結構あるのではないか?実はあまり成功とは言えない状況だったり、本当は失敗していることもあるはずだ。競合企業を落とし入れるためにわざと成功事例として発表することは、ほとんど無いと思うが、たいして成功していないのに成功事例と言う事もあるし。賭け事のように、たまたま成功してしまった事を、さも計画的に成功したように見せることもあるだろう。
調査会社の他社の成功事例も、良く分析して見る必要がある。アンケート結果など、その結果がどの程度統計的に有意なのか確認してみる必要がある。
もっと簡単な例だと、子供の成績だ。子供に成績が良い子の勉強法を真似させても、同じ塾に通わせても、そんなに簡単に成績は上がらないだろう。それぞれ個性があるからだ。個性に合わせて新しく勉強法を考えないと成功しないことも多いはずだ。企業もまったく同じだ、自分の企業の特性、従業員の特性に合わせたやりかたを探さなければならない。
他社の成功事例は、参考程度に勉強しておけば良いということだ。

2010年10月6日水曜日

サラリーマン失敗しても死なないから大丈夫さ

「我々は兵士じゃないから、失敗しても戦死することは無いさ。」
失敗を恐れて無難に過ごそうとする人が多いので、たまに口にする言葉です。
特に大きな企業のサラリーマンは、少々の失敗でクビになることは無いだろうし、評価が多少悪くても、大きく手取りが下がる事はないだろう。小さなことでビクビクしながら仕事をするよりも、気楽に楽しく、思い切って挑戦してみようということです。
世の中では実際には、多くの人が過労死しています。私も先輩が二人病死しています。入社した時指導してくれた上司、色々と教えてもらった上司が、50代前半で病気で相次いで亡くなりました。すごく真面目で、仕事も出来ました。夜中まで働いていました。
そんなことがあってから、「ストレスで病気になっても面白くない。もっと仕事を楽しんで、失敗しても気楽にやろうと思いました。そう、失敗しても死なないですから、ストレスにやられるなんてつまらい。」仕事に気楽に取り組むようになりました。何だかすごく気楽になって、仕事も面白くなりました。
まったく、ストレスが無いと言ったらウソになりますが、例え、役員に怒られても、平気になりました。

2010年10月5日火曜日

人にもパラメーターシート!

輸出貿易に関する法令で、危険な国への技術流出を防止するために、技術が輸出貿易管理令にあてはまるかどうかを評価するために、非該当パラメーターシートというものがある。メーカーの方は御存知だと思います。
輸出するものですが貨物だけではなく、技術そのものも該当、非該当を判定する必要があります。

そこで、思い付くのが、人間はどうなのだろう?
最近では高度な技術を比較的簡単に扱えるようになってきている。例えば、暗号技術の専門家もいる。
「この人の持っている技術は危険な国に漏れたら大変な事になる。」という場合でも人の移動は、モノのようには規制できないが、政府はどのように考えているのだろうか?
人にもパラメーターシートが必要な時代になったら、大変だ。とふと思った。(笑)

まあ、「この人の持っている技術は国外流出させると大変だ。」と言われる人材になりたいですね!

ナレッジマネジメントはなぜ必要か?

ナレッジマネジメントについて、成功事例をよく聞きますが、実際にはうまく行っていない、外向けにうまく出来ているように見せかけているだけの会社も多いと思います。そこで、なレジマネジメントについて、色々と書いてみることにします。

ナレッジマネジメント、ナレッジシェアリングはなぜ必要かは、ほとんどの企業で理解されていると思いますが、あらためて必要性を考えてみましょう。
従業員10名程度の企業では、誰が何をやっていて、どんな仕事をしていて、今日は何をしているかまでは、社長からアルバイトまでおおよそ理解していて、困ったときには助け合える体制が自然と出来ている。
たとえば何かの開発チームではどうでしょう。数人レベルで開発できるような製品は、ナレッジマネジメントなどと言わなくても、自然と情報共有しているし、目標も全員で共有できていて、黙っていても同じ方向に向かって判断ができると思います。
零細企業の集合体のような企業なら、チーム内の意思疎通がとれていれば十分かもしれませんが、少し大きな企業になると、大きな人数の人が同じ仕事に向かっている場合が多く、それも部門毎の役割分担が決まっています。開発なども20人程度までならまとまりますが、それを超えた人たちが関係すると、情報が伝わらなくなります。零細企業の集合体のような企業でも、大きくなれば、やはり問題が出てきます。同じ事を複数の部門が実行してしまうような重複や現場最適が起こり、無駄が発生します。
チーム力を発揮。無駄な状態を作らない。誰が担当しても同じ結論が得られるために必要になるのが、ナレッジマネジメントです。
(続きは、実際の例を考えて見ましょう。)

2010年10月2日土曜日

図書館の電子化

何かを学習するため、様々な事をしらべるために、図書館は現在でも重要だ。
一方で、図書の電子化も進んでいる。携帯できる様々な製品が発売され、メモリー容量も図書館を丸ごと持ち歩けるほどの情報を詰め込むことができる。
図書館の利用は、無料または無料に近い。多くの人にとってありがたいことだ。
自治体や学校などが購入して、それを複数の人が利用できるようにしている。基本的には、購入した数の図書を貸し出すのみ。コピーするとしてもコピー代の方が高くつくので全文をコピーされることもほとんど無い。著作権者も出版社もそれほど損をすることは無い。ところが電子化されると、コピーが簡単に出来てしまう可能性も高いため、著作者からの抵抗もある。
電子化されても、著作権者が損をせず、今までとおり図書館で本を借りるように、著作物を呼んだり利用できる方法は無いだろうか?

まず、電子書籍の権利を図書館が購入する。その数だけ貸し出しできる。3冊分なら3名に同時に貸し出せる。貸し出された人は携帯端末で電子情報で読むことができる。貸し出し期間を過ぎると自動的に読むことが出来なくなり消去される。そういう仕組みを図書館に導入する。住民に優先的に貸し出したり、大学なら学生に優先的に貸し出したり出来るようにする。電子化されれば、保管や貸し出し返却に必要な人件費も節約できるし、オンデマンドでも良いはず。破損も無ければ、返却されないということも起こらない。印刷物よりも安く入手できる。

また、著作権者も出版されて15年から20年くらい過ぎたら、特に権利を主張しない限りフリーで公開されても良いと思う。特許で保護される製品も15年ほど、同程度で良いのではないか?自分の知恵や知識、創造物が20年過ぎてもフリーで使われれば、それでも良いという著作者も多いはず。(もちろん、嫌だという著作者の権利は法令で認められる期間保護すればよい)

電子書籍化が進む中、図書館のありかたも急速に考えなければならないと思う。