2015年12月29日火曜日

電気主任技術者 電験三種

太陽光発電を中心とした再生可能エネルギー設備の増加、高圧での一括受電、電力自由化、さらには省エネの推進など、電気技術者が必要とされるケースが増えている。特に、法令で定められた電気主任技術者が必要とされている設備も多い。
電気主任技術者の中で登竜門とされるのが、第三種、この試験を「電験三種」と呼ばれている。
年に一度、9月最初の日曜日に行われていて、試験は「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目、科目合格制度があり、3回の試験でこの4科目に合格すればよいので、勉強時間の限られる社会人でも3回の試験で合格を目指すことができる。

さて、勉強法ですが、範囲が広いので短期集中の勉強では一度に4科目は厳しいかもしれません。学生ならば多くの科目を授業で勉強しているはずなので、ざっとおさらいすれば済むかもしれません。学生は特に夏休みを有効に利用できるので、一発合格を狙えると思います。

「理論」は電気/電子系出身の方なら、ちょっとおさらいするだけで、基本的な問題を60点とれれば合格ですので理論を理解したうえで問題集で練習しておけば問題ないと思います。

「電力」これは意外ですが、機械系の問題が多いので、機械科系出身の方がとりやすい問題が多いかもしれません。

「機械」これは、電子系にはちょっとつらいかもしれません。「機械」という科目ですが、機械科系の人は勉強したことの無い内容が多いです。
「電力」「機械」ともに範囲が広く、簡単に解けない問題も出題されますが、あくまでも60点で合格ですので、理解できるところを十分練習して確実に得点をあげるべきだと思います。

「法規」は、単純に条文を覚えても合格できませんし、教科書に出ていないような設問もあります。ここも60点で合格ですので、教科書に書かれている内容をしっかりおさえれば大丈夫です。ただ、範囲が広いので、思ったより勉強に時間がかかります。覚える内容も多いので、社会人は通勤時間などを利用して、繰り返し覚えるのが良いかと思います。

私の場合は、一回目は「理論」だけ合格、二回目は「電力」「機械」、三回目で「法規」
に合格できました。
試験は朝一番目が「理論」ですので、最初に「理論」を合格しておくと、次の年にゆっくり試験会場に出かけることができるので、楽でした。
「法規」は四番目の試験ですので、三回目の試験は午後から出かけても十分ですが、一問で合否が決まる場合もあるので、朝から会場の近くや会場の自習室で復習をすべきだと思います。
合格点ですが、60点が目安になっていますが、回答率によって、年によっては55点で合格できる場合もありますので最後まであきらめずに頑張りましょう。

個人消費と景気

景気を左右する,個人消費だが、そう増やせるものではない。 自分ならどうするか、考えてみるとどうだろう。

日本では大きなお屋敷に済んでいる人は少ない。物を購入したくても置く場所も無い。必要な物は揃っているし、故障で交換する程度。食べ物はB級グルメが流行る現在、値段が高けりゃ美味しいなどと考えない。車も何台も置けないし、広い庭も無い。最近は、多くの時間をスマホに取られている人も多く、それほどお金は使わない。

極端に高額な収入があるならともかく、下がっている人が多い現在、個人消費が増えるなんておもえない。

一方企業の投資は、たぶんほとんどの企業は外むけには「景気は回復傾向」と言いながら、社内では慎重に計画している企業も多いはず。あまり強気な投資をする企業は少ない。

まずは、個人の収入を増やさないと景気は良くならないのでは?

危険物取扱者 乙種4類の教科書選び

本屋の資格関係書籍が置いてあるところで、長時間、危険物取扱者 乙4の参考書を色々と見ている人がいました。

受験者が多いのか、色々な出版社から参考書が出ていますね。30種類くらいありました。どの教科書でも、きちっと覚えておけば合格しやすい資格ですが、私がざっと見たところ、学校の教科書でも有名な、実教出版の参考書が良くできていると思いました。価格も1000円以下ですので、高校生にもおすすめです。

http://www.jikkyo.co.jp/book/detail/14416022

書かれていることをきちっとおさえて、問題を解けるようにしておけば、60点で合格ですので、速い人なら一週間、ゆっくりやっても1~2ヵ月で十分合格できると思います。

2015年10月25日日曜日

国家試験攻略法

色々な国家試験がありますが、合格率10%程度の資格でも短時間の勉強で合格できる人と、比較的簡単だと言われている試験になかなか合格できないという人がいます。
その差は何でしょうか?今までの経験や相談を受けて感じたことを書いておきます。

1) 基礎を甘く見ている
例えば、危険物の免許を取得するなら、高校の「化学基礎」程度、電気電子系の資格なら「物理基礎」程度を理解していなで、いきなり暗記だけで受験しようとするから効率が悪い。
高校生向けの一番やさしい参考書を買ってきてやっておくことをお勧めします。特に、単位の意味や基礎的な法則など、参考書に載っている基礎的な例題などを理解しておくと良いと思います。急がば回れ、高校の基礎は色々なところで役立ちます。

2) 60点で良い
多くの国家試験は、合格ラインは60点、電気主任技術者の電験三種などは平均点が低いと55点でも合格することがあります。60点で合格しても100点で合格しても、どちらも同じ合格です。
勉強しても、どうしてもわからないところに時間をかけない捨てる。特に社会人は時間が無い人も多いと思います。わかるところでポカミスが無いように時間をかけて十分練習しておき、「わからないところに無駄に時間をかけないであきらめる。」ということが必要だと思います。どの試験も100点がとれにように、工夫されていることもあり、電験三種の法規の試験などは、市販されている教科書/参考書に記載されていない内容が出題されたりしています。
多くの国家試験が5択が多い。半分確実に解答できれば50点はとれる。残りの10点は、あてずっぽうに解答しても確率的には取れる。解答がわからない問題でも、明らかに間違っている問題はすぐにわかるので、実際には2~3にしぼることができるので、正解になる確率はもっと高くなる。

3) 数字の記憶には時間がかかる
いわゆる一夜漬け、試験の直前数日で暗記しようとして、よくある失敗は、一度に色々覚えるので、どちらの数字かを、試験が始まると、真っ白になって忘れてしまう。多くの数字を覚える必要がある試験は、特に要注意。
暗記の必要で、間違えそうな、特に数値などは、ちょっと長期間かけて記憶に定着させておいたほうが良いでしょう。通勤時間の利用などが有効です。7回覚えると、さすがに覚えます。

4) 理解する
例題や練習問題は、解き方を理解することが重要。解き方を丸暗記しても、応用が利かないから、ちょっと問題を変えられると答えられなくなる。何度考えても理解できないものは60点で良いと割り切る。

5) 直前まであきらめない。
試験場に向かう電車の中で復習した問題が出た、何て事は、何度もあります。試験前に疲れてしまってはポカミスも増えますから、まあ、疲れない程度に復習しましょう。それも、とくにうろ覚えのところをやりましょう。

2015年8月18日火曜日

川内原発の再稼働が必要な4つの理由は本当か?

川内原発の再稼働に関して、もっともらしい記事を読んだ。
「川内原発の再稼働が必要な4つの理由 再稼働がもたらすリスクとベネフィット」
という題名だ。

ちょっと説明に無理があるのではないかと感じた。

まず、エネルギーの安全保障、エネルギーの入手先を分散し、エネルギーの種類を増やすと、もし何かあった場合に全て停止することが無く、エネルギー安全保障になる。確かにその通りですが、原子力はどうだろう。原発と言うのは出力調整が難しい、需要が多くても少なくても出力調整できないので困る。
つまり、変動する需要に対して必ずオンオフの簡単な電源が必要になる。3.11以前の原発が3割稼働していた時期でも、需要変動に対応しているのはほとんどが火力である。現在、原発が無くても火力で需要に対応できたが、もし、火力がほとんど止まったとすると、原子力だけでは時間帯による需要変動にまったく対応することが出来ない。もちろん、揚水発電所を増やしたり、蓄電設備を増やせば対応可能だが、蓄電を増やすなら、廃棄物の処理も決まっていない原発よりも、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを増やすべきではないか。

二つ目が、電気は足りているか、記事によると「夜間に火力で揚水して、日中のピーク時に揚水で発電している」ような事が書かれている。そもそも、揚水発電は、深夜から早朝に原発の電気が余ってしまい、出力を落とせないため、どうしても需要を増やす必要があり、苦肉の策として揚水発電が普及してきた。ピーク電力はコンバインドサイクルなどで対応可能ですし、最新のコンバインドサイクルは効率60%程度と効率も良く、短期間で設置が可能だ。老朽化した火力を使い続けているというが、3.11から4年も古い火力を使い続けて最新の火力を設置してこなかった方が問題ではないか。

電気料金いついて、原発は現在のコストを考えると安いかもしれないが、実現していない核燃料サイクルありきの見積もりであり、使用済み核燃料の最終的な行き場もコストもわからない。将来にツケを回しているだけではないか。

また、よく言われる理由が二酸化炭素の排出量、前にも書いたが、今ある稼働が可能と思われる日本の原発を全て稼働しても、全地球上の二酸化炭素の0.3%にも満たない。廃棄物のリスク、事故のリスクがある中で無理やり稼働させて減らす量だろうか?自動車や物流などでの二酸化炭素排出量、セメントの製造で発生する二酸化炭素排出量もかなり多いはずであり、ほかでも二酸化炭素削減はできるはずである。原子力を動かしたい理由に無理やり二酸化炭素排出量を大げさに言っているように感じる。

以上のように、原発を稼働させなければならない理由は、むりやりこじつけているように感じる。

2015年8月17日月曜日

原発比率は3~4割以上に増やせません。

日本の原発比率を7割8割に増やすべきだという話を聞いたことがあります。
素人ならともかく、そうでもなさそうな人でも、そう発言している人がいますので、驚きました。

原子力は出力調整は制御棒の抜き差しで簡単に出来ると思われがちですが、そうではありません。ニュースなどでも稼働から送電開始し、安定な出力得るまで何日もかかっている事がわかります。現在の原発はホウ酸水の濃度などを調整しながら、安定する運転をするまでに時間がかかり、日中と深夜の電力調整は簡単にできません。したがってベースロード電源と言われます。

深夜から早朝にかけての電力使用量は日中ピークの3~4割程度、これ以上原発を増やすと、無理やり深夜から早朝に電力を使うか、揚水発電の揚水に使うか、蓄電池に充電するかです。どうやっても7割8割に増やす事はできません。
フランスは原発の割合が多いと言われていますが、島国の日本と違って余った国外に電力を送電できます。日本でも一つの電力会社だけ原発比率を増やす事は可能ですが、全体で7割8割など、ありえないです。

揚水発電や蓄電を増やすならば、再生可能エネルギーに使う方が賢明でしょう。「二酸化炭素排出量を減らすために原発比率を増やしたい」と言っても、調整電力の火力発電をやめることができないのが現状です。

電気自動車を増やして、原発比率を増やすために、夜間電力の需要を増やしたいという目論見もあるようですが、電気自動車の普及には蓄電池の更なる電力密度向上、長寿命化、コストダウンなどが必要で、それが実現すれば、再生可能エネルギーの充電コストも下がりますので、原発を増やせる理由にはならなくなるでしょう。

2015年8月13日木曜日

日本の原発稼働で二酸化炭素排出量はどのくらい減らせるか?

川内原発の稼働が始まりました。
「二酸化炭素削減のために、原発稼働はやもうえない。」という人もいます。いったいどのくらいの二酸化炭素が削減できるのか計算してみました。
1kWhあたり、火力と原子力の二酸化炭素排出量の差は、おおよそ、
500グラム=0.5kgです。
(最新の火力は474グラム、原子力は一番良い条件で計算して20グラム
日本の年間総需要は電力会社合計で、約9000億kWh
そのうち、20%強の、2000億kWhを原発にしたとして、
2000億×0.5kg=1000億kg
=1億トン
世界の二酸化炭素総排出量は2012年で、
326億トン、そのうち日本は約12億トン
世界の約0.3%、日本の排出量の8%削減になる。
原子力の廃棄物にかかるコストや、未完成の核燃料サイクル、事故が発生したときのリスクを考えた時に、それでも削減しなければならない量なのだろうか?

ちなみに
2014年度の電力需要は,10社販売電力量合計で 8,230 億kWh,対前年伸び率 (単位:億kWh,%)  3.0 %減と,4年連続で前年実績を下回った

電力需要のピークは
2007年度の電力需要は,10社販売電力量合計で 9,195 億kWh

ピーク時から約1000億KWhも減っている。

100万キロワットの原発が70%稼働できたとして、一基あたり
100万×24時間×365日×0.7=61億3200万kWh/年
1000÷61=約16
約原発16基が不要になった計算です。

照明のLED化など、省エネが進んだからだろう。省エネの効果で0.5億トンの二酸化炭素が減っていることになります。

電源別二酸化炭素排出量
http://www.fepc.or.jp/nuclear/state/riyuu/co2/sw_index_01/

世界の二酸化炭素排出量
http://www.jccca.org/chart/chart03_01.html



2015年7月28日火曜日

脳に染み込ませたい英文



以前も、何も準備せずに、いきなり英会話教室に通ってもお金の無駄だと書きましたが、英会話教室に通う前にちょうど良い内容が電子出版でAmazonから出ました。



脳に染み込ませたい 英文500例題: 英会話教室に通う前にすべきこと [Kindle版]


です。

これは知り合いの泉氏が書かれたのですが、長年英語圏でのビジネスをやってきた方です。

その、経験に基づいて書かれています。まず、瞬間的に英語が出てくるくらいになるまでに100回繰り返す。そして500の例文が瞬間的に出てくるまで、脳に染み込ませる。

それができるようになると英語を楽しく使えるようになるとおっしゃっています。

449円と安いので、試してみてください。これから私も試してみます。

2015年5月13日水曜日

アメリカ等では、太陽光発電+蓄電は間違いなく拡大する。

日本でも、山間部などの数件の家庭に送電するために電柱や送電線などメンテナンスを含めると費用がかかるが、都市部での黒字で山間部などへ送電するための赤字を補てんしているから成り立っている。
アメリカなど広大な国土ではさらに費用がかかる。アメリカの住宅地は日本と違って広い面積に点在している。このため、メンテナンスが追い付かず送電の故障も多いそうだ。大出力の原発で、長距離&広域送電は国土の広い国には向いていない。同じコストなら、分散型の方が良いに決まっている。
アメリカや中国などでは、蓄電のコストが下がれば、太陽光発電+蓄電が、間違いなく爆発的に普及する。テスラが低コストの蓄電設備をリチウムイオン電池で発表した。コスト競争は始まったばかりで、今後低コスト化が進むだろう。また、最近ではアルミイオン電池も研究が進んでいる。長寿命で7500回充放電でも性能があまり低下しないことが発表された。毎日充放電しても20年は使える計算になる。アルミならリチウムよりコストも下がるはずだ、「蓄電は高いからダメだ」なんて話は数年後にはなくなるかもしれない。
蓄電池の低コスト化、長寿命化は電気自動車でも期待されているので、実現出来れば世界中へ売れるのは間違いない。日本の企業にとって、ビジネスチャンスのはず。需要が大きいだけに、青色発光ダイオードよりも莫大な利益になるはず。特に化学系企業などには頑張ってほしいし、政府も原発ばかりではなく、蓄電技術開発に投資すべきだ。

2015年5月1日金曜日

エネルギー革命が始まった 「原発よ、さようなら」

原発推進派、再生可能エネルギーの消極的な方々のご意見は
「太陽光発電や風力発電は変動が大きくて使いにくい、蓄電すれば使いやすいが、蓄電コストが高くて実用にならない。だから太陽光や風力は増やせない。だから原発が必要だ。」という。

ところが、大きく変革が進むはなしが出てきた。
テスラで有名な イーロン マスク氏が 蓄電池の価格を大幅に改善できることを発表した。

そう、蓄電コストが安くなれば、革命的に世界が変えられる。蓄電コストを下げるためにはどうするか?蓄電池そのもののコストを下げるか、蓄電池を長寿命化すれば良い。
例えば一般家庭でど太陽光発電と蓄電を組み合わせたコストがどの程度なら電力会社から電気を買わなくて済むだろうか?

だいたい、1kWhあたり20円を切れば良いだろう。
太陽電池パネルは価格が安くなり、1kWあたり30万円として平均毎日3kWhくらい発電するとして、20年のライフとすれば
30万円÷(3×365×20)=14円くらい、充電コストは
6円/kWhにする必要がある。
コストを6円/kWhとするためには、充放電の寿命を5000回として、30000円/kWh
寿命が10000回ならば60000万円/kWh
となる。

テスラの報道によると、10kWhの電池で35万円、1kWhあたり35000円、10年間保証だそうなので充電単価は5~6円/kWh程度になる様です。

その後の報道を読むと、1kWhあたりの充電コストを2セント=2円程度を目指している様です。
そうなると原発の正当性はありません。もう原発は不要ですね。原発新設など無駄な投資はやめるべきでしょう。

実際、太陽電池は100Wで1万5千円以下で出回っているので、他の設備やメンテナンス費用を入れても1kWhあたり20万円を切るかもしれません。そうなると、電力会社から電気を購入するよりも安くなる可能性もあります。

蓄電コストダウンが起これば、電力の地産地消、分散化など世界が変わる事は間違いありません。アメリカ企業ではなく、日本の企業にも頑張ってほしいところです。

関係する報道
Forbes
BBC

テスラの発表

2015年4月25日土曜日

7回勉強法

「7回覚えると忘れない」というのは良く聞くが、試してみると当たっている。
100%は無理でも、90%は覚えられる。

例えば英単語、単語を使い方まで覚えるために、例文まで覚えるとしよう。
とりあえず、100個選んだら、一時的でも良いので覚える。忘れたらまた一時的で良いので覚える。これを7回繰り返すと、ほとんど記憶に定着できるます。

効率的なのは
1日目の朝一回覚える
1日目の夜復習
2日目に復習
3日目に復習
1週間後に復習
2週間後に復習
さらに一か月後に復習
合計7回

急ぎたい場合は
毎日一回6日続ける
それから一週間おいて確認

前にも書いたけど、脳はそんなに老化しないらしいので、中高年でもほとんど変わらない様です。
40代、50代、60代から新しい外国語等にチャレンジしても「7回勉強法」で覚えられます。

2015年3月11日水曜日

安全設計、事故防止の考え方

この記事、ちょっと疑問がある。
http://www.sankei.com/column/news/150226/clm1502260001-n1.html


リスクを取りに行くと言っても、ヤマ勘、バクチではない。
安全性、事故防止を考えるなら、事故の可能性を全てリストアップしておいて、判断するもの。「設計値を超えた地震は起こらないだろう」、とか、今の原発推進を考えている人たちは、都合が悪いことは「想定外」としまっている様だ。

科学的に分析すれば、「想定外」はほとんどなくすことができるはずです。そのための手法にFMEAなどがありますが、「想定外をほぼ無くすことができる」という主張は都合がわるいのでしょう。

どんな事故や故障があるかを想定しておいて、「これ以上対策すると経済的に見あわないから、無視してやりましょう」というならわかるけど、そういう事を何も言わずに、「リスクをとれ」って、精神論と竹やりで戦争をやるようなものです。

たぶん、こういう記事を書く人たちは、何らかの根拠があるのだろうけれど、きちっと数字で確率と経済性などを比較して、説明すべきだと思います。

原子力に関して言えば、素人でも想定できるのは、「ミサイル攻撃」で、その対策は最低限必要だと思う。政府も某国のミサイル攻撃に対応するための防衛力を強化している。その一方で、ミサイル攻撃のリスクを原子力にあてはめないというのはお粗末な話である。

PDCA経営って大丈夫?

「経営は、Plan(計画)→Do(行動)→Check(点検)→Action(改善)の繰り返しで、このPDCAサイクル(経営サイクル)を日々回し続けていくことが重要」
という話を聞いたことがあるかもしれませんが、経営ですから失敗したら、はいおしまい。それから先は無いということも考えなければいけません。失敗してはいけない、一発勝負の経営判断にはPDCAなど言っていたら、
Plan(計画)→Do(行動)→Check(点検)→Bankurpt(倒産)
になってしまいます。
原発など、一たび事故が起こったら重大な影響がでるようなことに、失敗したから、改善しましょうは通用しません。「福島第一原発では、津波が想定外に大きかったので、全国の原発の堤防を見直しました。」など起こってはいけない事です。基準の見直しなどが起こらないようにする必要があります。
人、物、金をつぎ込まないような改善レベルの業務にはPDCAは重要だと思いますが、会社が傾くような経営判断、投資、商品開発、土木建設工事、重大事故の防止などにPDCAは適用できないと考えるべきでしょう。
時々、企業の方針や政府の広報などを見ると、PDCAを回して改善してますと書かれていることがありますが、本当にそれでよいのか、考える必要があると思います。

2015年3月9日月曜日

「想定外」なんて言うのは専門家か?

福島第一原発の事故、津波が「想定外」という事だが、専門家が知恵を絞った結果の「想定外」というのは信じられない。普通、メーカーで品質や安全に取り組んできた人たちは、常に「想定外」を無くす努力をしている。
原発再稼働の動きや意見があるが、都合が悪いことは、みな「想定外」にしたいようだ。原発はひとたび事故を起こせば大きな被害が出る。もし、某国からのミサイル攻撃で破壊されれば、居住できない地域が半径20~30キロでは済まず、複数の都道府県に住めなくなるリスクがある。

素人でも、隕石や、火山の大噴火、ミサイル攻撃や航空機の墜落なども想定できる。確率は非常に小さいかもしれないが、想定できる。想定したうえで、確率が著しく低いとか、コストがかかるから対応しないとか決めたら良いことだ、最初から無いことにしてしまうのは、無謀である。

リスクを恐れずというなら、数字で議論すべきである。いろいろ原発肯定の意見が出ているが、とても科学的とは思えない。科学的というならFMEAとかFTAで示して説明すべきだと思う。ミサイル攻撃などは、政府も警戒して、迎撃などを強化しているのですから、大津波がくるよりも確率は高いのではないか?

http://ieei.or.jp/2014/12/sawa-akihiro-blog141211/
など、問題をすりかえている感じがする。専門家なら科学的に分析して、書いてほしい。

2015年3月7日土曜日

企業における「目標」とは

企業の中で、経営トップの言う「経営目標」から、QCサークル(最近では流行っていないと思うが)の「目標設定」まで、色々なところに「目標」という言葉が出てくるが、落ち着いて良く考えてみる必要がある。

例えば「来年度は、売り上げを二倍にすることを目標にしよう」と社長が言ったとします。何の根拠もなければ、それば「願望」です。あるいは「ノルマ」。その「目標」を達成できる根拠もないままで事業計画をたてて進める事が出来ないことは、誰でもわかると思います。
「目標」=「何をどうやったら、結果がどうなるかが客観的に評価できていること。」
と定義してみるとどうでしょうか?

日々の業務の中で出てくる目標や目標値、ちょっと冷静に考え直してみると、経営者の願望、上司が根拠もなく展開したノルマ、お客様の要望、ニーズ、競合との比較で出てきた数字、などで、地に足がついていない、達成できる確証がえられないような事だったりします。
「競合に勝つためには、こういう製品を開発して、こんな値段で売らないといけません。」と言っても、資金も人材もアイデアもなければ、できない話です。


企業活動は博打ではありません。企業が目標達成するためには、何をどうやったらできるか?どんなリスクがあって、それに対してどんな冗長性を持たせてあるかなど、ちゃんと作戦ができている事だと思います。

「それじゃあ、冒険ができないじゃないか?新しい事ができないよ。」という話もあります。それは、会社がつぶれない範囲でトライアルは許されるわけで、「ここまでは失敗して損をしても、企業活動に大きな影響はない。」と計画がたてられていて、「ここまでやってもダメだったら、撤退しましょう。」という計画が立てられているものです。

2015年1月18日日曜日

新興国の発電量が急速に増えている

日本やアメリカなどは2007年をピークに省エネ等が進んでいるので、総発電量は微減傾向にありますが、中国の総発電量は2010年にはアメリカ合衆国を上回り、インドの総発電量は2012年には日本を上回っている。
世界の二酸化炭素排出量が急速に増えているので、新興国を向けに、高効率の火力発電や再生可能エネルギーの拡大が必要だとわかります。

データー入手先