2015年5月13日水曜日

アメリカ等では、太陽光発電+蓄電は間違いなく拡大する。

日本でも、山間部などの数件の家庭に送電するために電柱や送電線などメンテナンスを含めると費用がかかるが、都市部での黒字で山間部などへ送電するための赤字を補てんしているから成り立っている。
アメリカなど広大な国土ではさらに費用がかかる。アメリカの住宅地は日本と違って広い面積に点在している。このため、メンテナンスが追い付かず送電の故障も多いそうだ。大出力の原発で、長距離&広域送電は国土の広い国には向いていない。同じコストなら、分散型の方が良いに決まっている。
アメリカや中国などでは、蓄電のコストが下がれば、太陽光発電+蓄電が、間違いなく爆発的に普及する。テスラが低コストの蓄電設備をリチウムイオン電池で発表した。コスト競争は始まったばかりで、今後低コスト化が進むだろう。また、最近ではアルミイオン電池も研究が進んでいる。長寿命で7500回充放電でも性能があまり低下しないことが発表された。毎日充放電しても20年は使える計算になる。アルミならリチウムよりコストも下がるはずだ、「蓄電は高いからダメだ」なんて話は数年後にはなくなるかもしれない。
蓄電池の低コスト化、長寿命化は電気自動車でも期待されているので、実現出来れば世界中へ売れるのは間違いない。日本の企業にとって、ビジネスチャンスのはず。需要が大きいだけに、青色発光ダイオードよりも莫大な利益になるはず。特に化学系企業などには頑張ってほしいし、政府も原発ばかりではなく、蓄電技術開発に投資すべきだ。

2 件のコメント:

  1. 送電網が整備されていない地域では、新規に送電網を構成するよりもソーラー+蓄電池モデルのほうが低コストだと思います。実際にアフリカや東南アジアの地方の金持ちはソーラーと蓄電池を持ち始めているようです。日本では完全な送電網ができてしまっているので分散型エネルギーのメリットがあまりなく、開発のインセンティブが小さいのが逆にツラいところ。せっかく発送電も電池もいい技術を持っているのに。

    返信削除
  2. 実際に、ケニアとモンゴルに訪問してみましたが、ソーラー蓄電で衛星テレビをみたり、携帯電話の充電をしたりということが普及し始めています。また治安が悪い地域では、送電線が破壊されることも多いので、分散型が進むと思います。

    返信削除