2010年9月29日水曜日

大企業が負ける時代

最近のインターネットを活用したTI化だが、中小企業はどんどん導入されているが、大きな組織の大企業では部門間の利害関係、決断が遅く、古いインフラが足を引っ張り、既得権の横行、トップの理解不足でかなり遅れていると感じる。
一昔前はTI化するためにはコストがかかり、資金不足の零細企業はPCを購入できてもサーバーまで運用できなかった。ところが、通信速度の向上とコストダウン、フリーで使える環境も増え、機器のコストも下がった。そうなると資金力ではなく、判断のスピードが重要になる。
人数が多く、組織が複雑で、判断に時間がかかる大企業。一人当たりの生産性がすでに中小企業に負け始めていると考えるべき。いわゆるマスプロダクション製品は海外生産、外国企業に押されている、日本国内ではカスタマイズやサービスを中心としたビジネスを伸ばすしかないが、スピードの速い中小企業の方が有利になりつつある。中小企業のネットワークを通じた分業も、国際かも進み始めている。製品のカスタマイズも、高度な道具や部品が簡単に手に入る時代だ、大企業は発想を転換しないと、負けてしまう。それも海外の零細企業に負けることになるかもしれない。経営者はもっとスピードを重視すべき。石橋をたたいているうちに倒産してしまうぞ。

やわらか脳みそのすすめ

キャリアを積むと過去の経験で保守的になると言われているが、会社で様々な人の特徴を見ていると、趣味の多い人の方が、なんとなくだが、発想も豊かな感じがする。もちろん、私の観察できている範囲だが、趣味が少ない人はなんとなく保守的で発想も乏しい感じを受ける。年齢とか経験の積み重ねとはあまり関係ないような気がする。若い人でも発想が乏しく保守的な人もいれば、定年までもう少しという人でも、発想がぶっ飛んでいる人もいらっしゃる。

何が起こるかわからない時代ですから、いつも保守的で済むとは限らない。会社に限らず個人でも、仕事人間で保守的な発想だとすると定年後困るだろう。新しい環境で何もできなくなってしまう。もっと、意識をして、脳みそをやわらかくすべきだと思う。
どこの大企業でも、役員の趣味を見ると、特になしとか、ゴルフ、が多い。それじゃあ発想が豊かにならず、日本の景気も良くならないはずだ。
趣味は人それぞれで良いと思うし、多様性があってこそ、組織は継続できるというもの。自然界と同じだ。企業の役員はもっと、様々な趣味を持つべきだし、社員にも奨励すべき。面白いことを色々出来る人材が集まっている会社は元気だし発展できるし、いざというときに強いというもの。

2010年9月25日土曜日

2010年9月23日木曜日

生物多様性の無い緑地

品川駅、新幹線側を出ると最先端のビルが並んでいる、多くの企業が集まり、そのビルの間に公園や緑地帯がある。
あるとき、待ち時間の間、その緑地のベンチで休憩していた。緑地としては何か違和感がある。最初は何が変なのかわからなかった。建物の中の緑地にいるような感覚だ。しばらくすると、夏場なのに、鳥の声も蝉の声もしない。異様な緑地だということに気づいた。
清掃が大変だからか、鳥も虫も排除しているのだろう。「鳥にえさをあたえるな」という看板が出ていたと思う。都会の緑地は生物多様性とは程遠い緑地が増えているようだ、新しくできるオフィスビルの間には十分な緑地がとられているが、多様性を無視して、人間の都合だけを考えている様だ。
今年は「生物多様性年」ということなので、今後はビルや企業の緑地を「生物多様性」で評価してみてはどうだろうか?
新宿御苑を70点くらいとしたら、品川駅周辺の緑地は5点くらいだろうか?もしかもすると0点かもしれない。形だけ環境に取り組んでいますとか、ISO14000さえ取得していれば良いという企業も多い中、様々な視点で環境への取り組みを評価する仕組みがあっても良いと思う。

機能しないナレッジマネジメント

「ナレッジマネジメント」という言葉が流行り始めて10年以上過ぎたが、効果的に運用できている企業は少ないのではないだろうか?理由は色々ありそうだが、「ナレッジ」よりも「マネジメント」に力が入りすぎてしまう傾向があるのだろう。人間の習性かもしれないが、組織を管理したがる傾向がある。また、大きな組織ほど、「管理すること」「管理する仕組みを作ること」を仕事とする人が増えてしまい、以前と変わらない状況になってしまっている。顧客情報の漏洩事件なども相次ぎ、情報の管理に敏感になりすぎて、ルールばかり増やしてしまい。本来必要な社内での情報の自由な流通を妨げてしまっている。
従業員数人の零細企業ではナレッジマネジメントなどというものは必要ない。誰が何が得意だとか、今何に困っているか、など社長からアルバイト従業員までみな判っているのが普通だ。小さい企業は小回りも利き、デシジョンも早い。ただ、規模が大きな仕事や、全国に展開するような仕事は大きな企業でなければ出来ない。
そこで登場するのが「ナレッジマネジメント」のはず、大企業でも中小企業のように小回りが利き判断が早く、競争力のある企業を実現するためにある。ところが、多くの企業で十分機能していない、主な理由は簡単なこと。仕組みだけ導入し、仕事のやり方やルールは以前のままだからだ。現場に権限を委譲せず、現場の判断を信用していないことだ。
トップの方針を判りやすく現場に伝え、誰が判断してもトップが判断するのと同じ結論になるようなナレッジを現場に展開していないからだ。社内の合意に時間をとられ、お客様と向き合う時間が減ってしまう。さらに、マネージャー層の中には、一般社員と差別化するために、上位からの情報の差だけでマネジメントしようとする人が出てくる。情報を伝えもしないで「君の言っていることは間違っている。こんなことも知らないのか。私の言うことがトップの方針を受けているんだ。」のようなマネジメントだ。自分にマネジメント能力が無いのに、昨今の「情報漏えい防止」を理由に、自分の都合の良いマネジメントをする連中も多いのかもしれない。
ナレッジマネジメントで会社を活性化しようと思うなら、ハード面よりもソフト面にもっと力を入れるべきだろう。ナレッジマネジメントを本気で考えるなら、経営層は、「ナレッジマネジメントであたかも小さな企業のようなスピードで仕事が出来ているか?」を指標にすべきではないだろか?

2010年9月22日水曜日

コンビニの次は

最近、近所にコンビニが増えたが、本当に儲かるような事を考えているのか疑問に思うことがある。今までの成功体験でフランチャイズの店舗を増やしてきたのかもしれないが、品揃え、店舗の構成などがワンパターン化しているように思える。消費者が便利になるのがコンビニのはずだが、夜間ガラの悪い若者(ほとんどが未成年の子供)のたまり場になっていては一般客の増加は見込めない。

コンビニ業界は今までの成功体験で、どうも視野が狭くなっているのだろう。一部のコンビニでは高齢者向けなども考え始めているが、レジの配置や品物の並べ方、店員など、まだまだ若い層を相手にしているように見える。

百貨店、スーパーマーケットなど、成功体験から抜け出せず、倒産した企業も多いはず。次はコンビニ業界の番かもしれない、そろそろ本気で次は何かをゼロから考え直す時期にきているのではないだろうか?

2010年9月21日火曜日

医療技術分野に資格新設はどうか?

医療機器が高度化しているが、操作やメンテナンスが重要になっているはずだが、どういう資格で運用しているのだろうか?間違えれば人命に関わる。感染防止などの知識も必要になりそうだ。
医療機器の開発だが、ベンチャー企業が取り組むには敷居が高そうだし、臨床試験などの実施も難しいようだ。医師不足の中で、技術開発に付き合っていただける医師は少ないのではないだろうか?

そう言っているうちに、日本の医療機器は国際競争力が低下してしまう恐れがある。

医師が技術の知識まで身に付け対応するのは難しい。ハイテク機械を相手にしつつ、感情を持っている人も相手にする医師は大変だ。機器の開発には技術者が必要だが、工学系の人たちは、医学に関する知識はほとんど無い。

両者の間ができる人材が必要になっていると思う。医師ではなく、技師でもなく、開発まで出来る技術者だ。医療技術者の国家資格を設け、企業が医療機器を開発しやすくできる環境を作る。また、医療機器の運用やメンテナンスにも一定の能力を身につけた人があたるというのはどうだろう。

新薬だけではなく、医療機器開発でも、その運用でも、遅れをとってしまわないように、考えてほしいと思った。

2010年9月20日月曜日

無料講座を活用しよう

インターネットを使ったオンライン講座が普及し始めたが、料金の高いものもある。
有料の講座をいきなり受けるよりも、先にフリー、無料で公開されている講座を活用しよう。

まずはNHKのテレビやラジオ、インターネットでの教育番組、語学番組などは安価なテキストで豊富な番組をやっている。英会話学校などに大金を支払って通う前に、NHKの講座で十分に覚えたほうが良いと思う。(受信料を支払っている人には、テキストも電子版を無料で配布してくれれば、もっと良いですね。)
さらに勉強したい人にはBBCなどもある。(BBCはテキストと音声をダウンロードできるので便利だ。)
さらに、自信がついたところで、共通の趣味などで海外に友達を作って、Skypeで話をすれば、語学学校に行かなくても会話の実践もできる。

海外の大学には、授業をフリーで公開している場合もある。学位を取得したい人はともかく、学位に興味が無いけれど、いろいろ勉強したいという人には、かなり様々な情報がある。ホームページやブログを書いている研究者も多い、質問メールを書いてみると、返事が来ることもある。(一方的ではなく、こちらからも情報提供して、研究に協力するように心がけるべきだと思う。)

ということで、何か勉強しようと思ったら、無料のインターネットコースを探してみよう。もちろん、アヤシイ情報もあるので、そういうときは、教科書になるような書籍を探して確認するとか、複数の情報を見てみよう。信頼できそうな情報はブックマークしておくなど、自分で整理しておくと、後々役立つ事もある。入門から研究者レベルまで、お金をかけずに、勉強できるというのは、ありがたいことだ。

医学部倍増計画くらいやるべきだ。

医師不足、医師の長時間労と言われつつ、医師会は医学部増設には反対しているそうだ。
「将来医師が充足すると、医師が余って困る。」という理由らしい。何年先の心配をしているのだろうか?テレビのCMで医師不足の宣伝をしているが、あれは何なのだろう?と思う。
高齢化社会を迎える日本で、医師が充足することがありうるのだろうか?医師の資格がある人が増えるのは良いことではないか?長時間労働もなくなるだろうし、色々な人が増えれば、地方や過疎地に行きたいという医師も出てくるだろう。途上国で活躍する医師も多くなるかもしれない。本当に医師が余るくらいの時代になれば、何も医師にならなくても良いはず。工学部を出身でも技術系の仕事をしているとは限らない。医学部を出ても医者に向かないと思えば他の職業を選ぶのは自由なはず。
多くの日本国民は医者が増えるのを歓迎するはず。色々な人に医師になるチャンスが増えるのは好ましいことだし、一度社会人になってから、医師を目指す人も出てくるだろう。
一時的には教官、講師不足という話もあるそうだが、10年くらいかけて、今の1.5倍から2倍くらいに医学部が増えると良いのではなだろうか?

2010年9月18日土曜日

企業はもっと技術のスポンサーになるべき。

多くの方々が日本は技術立国を続けなければならないと思っている。ところが経営者の多くは技術などよりもゴルフに賞金を出したほうが良いと思うのだろう。日本でもソーラーカーや鳥人間コンテストなどが行われてきたが、どこもスポンサー不足。特定の企業がスポンサーになって頑張っているだけだ。技術者のたまごに夢を与えるような事が、ほとんど出来ていない。技術チャレンジをしようと思っても、資金提供しようなんてスポンサーはほとんどいない。

「すぐに儲かるのか?自分に良いことがあるのか?」という事しか経営者も投資家も考えないのだろう。日本がだんだん技術者にとって魅力の無い社会になってゆくような気がする。このままでは、海外から優秀な技術者が集まらないばかりか、日本から優秀な技術者が出て行ってしまう。極端な話、ゴルフのスポンサー企業になって、プロゴルファーと一緒にプレーできることばかり考え。日本の将来なんてどうでも良いとおもっているのだろうか?

技術が好きな子供たちが減っている。親たちも、子供を忙しくて収入も少ない技術者にするよりも、プロゴルファーに育てたほうが良いと思ってしまっているのではないか?
日本を技術立国として復活させるためには、大企業や、収入の多い人は、もっと技術関係のスポンサーになってはいかがだろうか?収入の多い方々、あの世にお金を持ってゆけるわけでもないのだから、世界初の技術などに自分の資金を注ぎ込んでみるとか?考えてみてほしいな!

2010年9月15日水曜日

超軽量vehicle利用社会の提案

高齢化社会になってきているが、日常の買い物や通院などに困る地域が全国に多くあり、高齢者ドライバーの事故が増えている。日常、せいぜい往復10km程度の距離を、何も高速で走る車は必要ない。ただし、セニアカーでは少し遅すぎる。
そこで、一人乗りで小型な安全性の高い軽量電気自動車の開発と、それらの車が優先的に走ることができる道路インフラ、センサーなどの技術を駆使して事故防止機能を、車両側と道路側に用意することで、高齢者が気軽に行動できる社会を実現してはどうだろう。都市部ではなかなか難しいと思うが、少し田舎に行けば大胆な対応が可能かもしれないと思う。
そもそも、現在の道路など社会インフラは、化石燃料を潤沢に使うことをよしとした20世紀のインフラで重い車に有利にできている。貨物を運ぶ幹線道路は、将来も大型のトラックやスピードの出る車に有利な道路が必要かもしれないが、生活圏の道路は、高齢者も利用しやすい。セグウエーのような乗り物が通行しやすく、省エネの乗り物が便利な道路にすべきだと思う。
脱自動車、超軽量の車のみが便利な生活道路を設けたような社会を、どこかの村で、思い切って実現してみてはどうだろう?

2010年9月14日火曜日

超高速貨物船の必要性

世界中に一瞬で情報が流れる時代、物の動きも活発になっています。急いで物を輸出入するには航空機を使いますが、重量物ではコストがかかり過ぎ、経済的ではありません。また、二酸化炭素の排出量が多く、環境に良くないと言われています。
そこで利用したいのは船舶ですが、輸送時間がかかりすぎます。もしも、現在の半分から三分の一くらいに輸送時間が短縮できれば利用価値が高く、航空機にも対抗できるはずです。航空機では遅れをとって米国のボーイングと欧州のエアバスに今からは勝てません。もちろん、航空機の多くの部品を供給していますが、航空機に対抗できるような産業を日本にもほしいところです。高速鉄道もありますが、超高速の貨物船か、水面すれすれを飛ぶ燃費がよく大量の物資を輸送できる船舶と飛行機の間のような輸送手段などが実用化できれば大きなビジネスになるはずです。国家的な予算を投入し、現在の船舶輸送よりも高速な輸送手段を開発すればどうだろう。
と、昨日YS-11を見ながら考えていました。
YS-11 2010/9/12 空の日展示 羽田

2010年9月10日金曜日

グローバル競争は激化というけれど

グローバル競争が激化しているから、日本企業は負けている。日本の労働力は賃金が高いから負けている。と言う経営層が多いが、本当だろうか?
確かに、コストでは賃金の安い国にはかなわない。でも、Googleとかアップルはどうだろう?アイデア力の差ではないだろうか?日本の労働者のアイデア力が無いとは思えない。経営者が従業員の知恵を引き出してビジネスにする力不足のように思う。
日本には優秀な潜在力を持った技術者はたくさんいます。活用できていないのは、経営者の能力が足りないからかもしれません。投資家の方々は、経営者が社員の能力を引き出せているかどうかにもっと注目すべきだと思う

海外生産、そろそろ終わりにしては?

多くの企業が、安い労働力を求めて生産を中国に移した。しかし、ほとんどのメーカーが中国など海外生産にシフトしてしまった現在では、労働コストだけでは商品の価格で差別化できなくなってしまった。
また、安かったはずの労働力も、徐々にアップしている。それに、海外生産は日本国内で生産するよりも手間がかかるのも事実で、日本の従業員を思ったほど減らせない企業も多いはず。
「日本で生産して、しかも海外生産よりコスト競争力がある物作りの実現」を日本の経営者は本気で考えたことがあるのだろうか?海外生産は安易な選択だと思わないのだろうか?簡単にまねできてしまう。自動化やロボット化で少人数で生産できる仕組みや技術を強化すれば他社にはまねできないはずだ。
技術を知らない経営者が多くなってしまったから、安易な道を選んでいるのかもしれないが、このままだと、やがて限界が来てしまうだろうと感じている。

The Most Useless Machine

My son made "the most useless machine".