2017年1月14日土曜日

メガソーラー倒産増えても、太陽光発電は増える

世の中には、再生可能エネルギーを嫌っている人がなぜかいらっしゃる。メガソーラーが倒産したり、災害で太陽光発電設備が壊れると、「それ見た事か、太陽光発電何てダメだ」とおっしゃる人もいます。
最近、中古の太陽光パネルが出回り始めた。倒産して売りに出たのか、台風などで壊れて売りに出たのかは判らないが、「訳アリ品」、「傷あり」という中古品でも発電は十分できる。

中古ソーラーパネルで検索すると、何件か販売会社がヒットする。

150Wクラスのパネルが5000円程度で購入できるものもある。それで普及し始めているのが、電力会社と接続しないが、ちょっと充電して使う、独立タイプ。常夜灯などにも便利である。私もノートPCの充電などに小さい太陽電池で充電したものを使っているが、結構使える。3.11計画停電の時も照明の電源として十分使えたので、本格的なソーラーパネルを設置できない人でも気軽な電源として使うことができる。

電力会社から購入する電力の1%程度ににもならないかもしれないが、それでも数が増えれば大きな効果が得られる。大型のパネルを2~3枚設置して、5~6kWh程度の充電ができれば、10%~20%は電力購入量を減らすことも可能だ。

メガソーラーではなくても小さな太陽光発電が増えれば、全国では、メガソーラー並みの電力を生み出すことができる。蓄電池による環境負荷が増えないようにするなどの配慮も必要だが、一人一人の小さな積み重ねが、大きな効果になるはず。
メガソーラーが増やせなくても、太陽光発電は増やす事ができる。小さくても良いので、やってみよう。

2017年1月12日木曜日

トランプ大統領で加速する工場のロボット化

報道によると、トランプ次期米大統領は11日、米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)に対し、フォード・モーターやフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)に倣って米国内の自動車工場に投資し、雇用を増やすよう促した。
トヨタも米国内で1兆円の投資を表明している。

さて、こんな事で雇用が増えるだろうか?自動車メーカーは安い労働力の国と競争しなければならない。メキシコで大規模な生産ができないとなれば、アメリカ国内でメキシコより安いコストで自動車を生産しようとするのは当然だ。

コンピューターの処理能力が向上し、AI、人工知能による画像認識技術なども進んでいる。今まで人間でしかできなかった作業をロボットで出来るようになりつつある。5年もすると自動車の組み立てはほとんど自動化できるだろう。今回のトランプ発言で米国内に工場設置を迫られたメーカーは、コスト削減のため自動化を加速させる必要があるため、一気に進む可能性がある。

自動車の組み立て作業を出来る汎用ロボットが出てくれば、自動車以外の産業にも普及することがなる。皮肉なことに、トランプが工場のロボット化が進み、従来の作業の多くがロボット化されてしまうことになるだろう。

雇用を増やすには、中国やメキシコと同じ仕事をアメリカに戻すだけではダメだ。日本も同じ状況で、いつまでも円安頼みの製造業から脱皮する必要があると思う。


参考報道
https://www.bloomberg.com/politics/articles/2017-01-11/trump-leans-on-gm-to-follow-ford-fiat-chrysler-u-s-investmen

「メディアが絶対に伝えない」という言葉は要注意

SNSが普及してから、「マスコミが伝えない」とか、「メディアが絶対に伝えない」などと書いてあるサイトは、まずその情報を疑った方が良いと思います。多くが、不正確な情報やウソ情報を流し、自分たちの都合に良い方向に誘導したり、金儲けや詐欺のサイトに誘導したりしている事がほとんどだからです。アメリカの大統領選挙でも、嘘ニュースが多く拡散されていたそうです。嘘を信じて事件まで発生しているそうです。

これらのウエブサイトは、人の心理につけこむサイトも多く、信じたほうが気分がよくなる様な情報に誘導するように書かれていることが多いものです。人は誰も自分を正当化しようとしたいので、自分が正しいと思うような情報やニュースは気分が良くて拡散したくなり、ウソでも拡散してしまう。

信頼のおけないニュースなどは複数のメディアで確認するとか、英語がそこそこ読める人は、海外のサイトを確認してみるとか、過激な書き方をしている場合は、単純にヒット数を稼いでいるサイトなので、元の情報を確かめてみるとか、単純に信じない方が無難だ。
それでも、友人にシェアしたい情報があった場合は、不正確な可能性が情報であることをコメントしてシェアしたほうが無難だと思う。

大手マスコミでも不正確な記述がされていることがある。技術屋からみると、あきらかに疑問がある記事を見かけることもありますが、そいういう時は、いろいろな人たちの意見を聞いてみるのも良いだろう。
また、いろいろな人には、自分と意見が違う人も含めておいた方が良いです。自分と意見が合う仲良しクラブは気分が良いが、違う視点の情報を見失うことになります。もちろん、感情的になったり、攻撃的な発言をする人は相手にしない方が良いと思いますが、違う意見で、情報が不正確だと気が付くこともあります。

最近は、ノンフィクションの様な歴史小説を真実だと思いこんでしまう人がいたり、嘘だと書いてあるにも関わらず、嘘という部分が消されて拡散されてしまったり、困ったものですが、良く調べてみるという習慣をつけて、情報に振り回せれないようにしたいものです。

2017年1月4日水曜日

東京電力の競合はテスラの時代になる

1月4日、東電会長の新年の挨拶が報道されてたが、その中で「「若い力を中心にして他電力会社と共同事業体を設立し、再編・統合を目指すグローバル企業に転換する意志を示していく必要がある」と述べている。

グローバル企業としてやってゆくなら、今までのように政府に守られているような企業体質で本当に大丈夫だろうが?発電所で発電して電力を供給する従来の電力事業はもちろん残るが、思わぬ競合が出てきていることを忘れてはならない。
自動車業界に電気自動車専門メーカーが出てくるのは想像できただろう、しかし、Googleのような情報企業が自動車会社の競合となるとは、10年前に、想像できただろうか?トヨタも日産も考えてもいなかっただろう。


電力の世界では、蓄電技術の革新や太陽電池パネルのコストダウンで、世界の主流は、長距離送電を必要とする中央主権型の電力ビジネスから、太陽光発電+蓄電が主流になりつつある。特に途上国では、携帯電話がいっきに普及したように、地産地消の電力が普及しつつある。先進国でも、すでにテスラなどは格安の蓄電池で電力会社から電力を買うのと変わりないコストで電力を確保できるようになってきている。環境保護や二酸化炭素削減を考えている個人や企業は、多少コストが高くても導入しているが、地域によっては電力を購入するよりも「ソーラー&蓄電」の方が安くなりつつあるようだ。

日本国内においても、蓄電コストが安くなる。例え蓄電池のコストが下がらなくても長寿命化技術も進みつつあるので、家庭での電力需要のほとんどを「ソーラー&蓄電」でまかなえる時代がやってくる可能性がある。そうなれば、電力会社から購入する電力は減るだろう。
日本よりも海外の方が、「ソーラー&蓄電」は進むであろうから、日本の電力会社も分散型の電力に力をいれないとグローバル企業になれないどころか、国内でもビジネスを縮小することになる。

東京電力の競合がテスラになる時代、若い力を中心に、分散型、地産地消の電力も、ぜひ日本がリーディングできるように頑張ってほしい。

競合になるという証拠、追加情報
テスラの蓄電

2017年1月3日火曜日

学習塾のイノベーション、ワンコイン学習塾はどう?

情報通信のコストは下がり続けています。情報&通信にかかる費用はものすごい勢いで下がりました。定額料金のインターネットにつながっていれば国際電話はタダ、それもビデオで話ができる。
何か調べるときもスマートフォンがあれば百科事典はいらない。雑誌など購入しなくても、多くの情報が手に入る。地図も購入不要。翻訳もそこそこならタダ、写真のストレージも安くなった。
学校の授業も、講師が一方的にしゃべっているような授業は不要、オンデマンドで良い、個人の進度に合わせたeラーニングも可能。学習塾みたいなお勉強は、コストが大幅に下がってもおかしくない。
すでにオンデマンドでビデオを使った学習塾はあるが、大幅な値下げしていない。
情報&通信コストが劇的に下がった現在、いっきに価格が下がってもおかしくない時代に入っている。教育格差が問題になっているが、月に500円程度のコストで中学高校程度の学習支援が可能になる可能性は高い。
誰が最初に仕掛けるか、大手学習塾を駆逐できる可能性もあると思う。