2011年1月26日水曜日

CMスキップTV

3DのTVなどが発売されているが、消費者が本当に欲しいテレビをメーカーはもっと考えたほうが良いと思う。
まず、録画だが、広告(CM)はカットしてほしい。アナログ時代にはコマーシャルになるとステレオ信号になるので、ステレオ信号が出ているときは録画をカットするものがあった。デジタル化すれば、カットするアイデアは色々とある。コマーシャルは同じ映像が繰り返し放映されるので自動的に記録しておいて判別できる。録画時に同時に処理をしなくても後からでも処理可能だ。
TVCMは音がうるさいと感じることもある。コマーシャルと判定したら自動的に音量を下げてくれるTVがあるとうれしい。コマーシャルはつまらないので、コマーシャルの時間だけインターネットから得たニュースなどを流してくれても良い。
Commercial Skip Television というわけだ。これではスポンサーがいなくなってしまう。海外メーカーはまじめに、コマーシャルスキップTVなど本当に発売するかもしれない。そうなれば、広告で成り立っている民放は成り立たなくなってしまうだろう。

放送局側は一歩先を考えて、CMを分類し、お客様に合わせたCMが流せるTVシステムだ。放送局と組んで実現させてはどうだろう。子供のいる家庭向け、単身者向け、高齢者向けなど年齢層にあわせたり、趣味に合わせたりする。さらに広告を見たくないという人からは小額でも受信料を徴収することも可能として有益な情報を流すとか考えるべきだろう。

インターネット、オンデマンドが普及する中、高画質化、3D化などでは限界があると思う。う。テレビを見る時間も他のメディアの普及で大幅に短縮されているはずだ。テレビがONになっていても、別のことをやりながら、という事も多いのではないだろうか?テレビの広告は昔ほど価値がなくなっているのだから、テレビ離れが加速しないうちに、消費者が本当に必要なテレビと新しい放送を、法令変更も含めて検討すべきだと思う。

2011年1月25日火曜日

電気自動車の普及と原子力

今年は電気自動車普及元年とも言われ、本格的に電気自動車の普及が始まりそうだ。お隣の中国でも電気自動車に力を入れており今後爆発的に普及する可能性がある。

電気自動車は二酸化炭素の排出量はガソリンエンジンと比較すると少なくなるそうだが、電気エネルギーを得るには多くが化石燃料と原子力に頼りになる。自然エネルギーでの発電は限度がある。

二酸化炭素排出量の削減と安定供給を考えると、先進国も新興国も開発途上国も原子力発電を普及するしか選択肢が無くなるだろう。人類は電気自動車になっても出力の大きな加速の良い車を好むだろう、つまり電力消費量の多い自動車をほしがる人が多くなる。多くの人が、ちょっとお金に余裕が出てくると、見栄で大きな乗用車を欲しがるものだ。最近は、「大きな車を欲しがるなんて、馬鹿馬鹿しい。」という人もいらっしゃいますが、大半の人はより大きくてパワーのある高級車を好むだろう。
新興国の何億人もの人たちが同じことを考えれば、必要な電力も爆発的に増えるはずだ。それを短絡的に解決するためには原子力発電の増設がどの国でも必要になる。

原子力発電も色々と問題がある。ウラン燃料の争奪激化、核廃棄物の処理問題、プルトニウムの処理や保管の問題、テロ対策、安全に運転するための技術、国際的なルールと徹底、など、二酸化炭素の増加以上に人類にとって脅威になる可能性もある。

将来的には原子力に頼らない電力開発、自動車のさらなる省エネ化、軽量化、自動車に代わる省エネな移動手段など、まずは日本が世界のお手本になるように進めることが重要だと思う。日本の技術が国際競争力を保ち続けるにも、化石燃料も原子力燃料も極力使わないような長期ビジョンを考えるべきだろう。

2011年1月22日土曜日

技術者減税

国産大型ロケット「H2B」2号機の打ち上げが成功したそうだ、技術立国日本にとってはうれしいことだ。ロケットや人工衛星といえば様々な部品を組み合わせで、部品の一つでも欠陥があれば失敗してしまうことがある。部品一つ一つに技術、創意工夫が詰まっており、それを作った多くの技術者や職人によって支えられている。
技術力は学力とは違う。国を豊かにするには、学力だけでは語れない技術力を持った人材が必要だ。日本が元気な社会であり続けるためには、技術革新、技術での差別化を続けることが必要だ。投資家も企業の経営者も、よく考えてほしい。投資する資金があったとしても、そこから何かを生み出し創造する技術者がいなければ利益は出ないのだ。技術軽視、技術者軽視の投資や経営を続ければ、企業は弱体化してしまう。
日本の社会も企業と同じだ、日本を元気にしたいなら、技術者減税くらい考えても良いのではないか?技術に関わる大学を卒業したり、一定の経験を積んでいる、企業で研究開発など実施している人の所得税減税。技術者を希望する人が増え、海外からも優秀な技術者が集まり、技術者が増えれば、日本発の技術も増え、国が豊かになる。そのくらいのことを考える時期だと思う。

2011年1月21日金曜日

社内のアイデアを積極的に活用すべき

多くの企業は、外部コンサルタントや大学の先生方など、見識者の意見は取り入れようとするが、社内の意見、特に一般社員から出てくるような意見やアイデアには耳も傾けないという傾向はないだろうか?
多くの経営層は自分に実力があり出世したという気持ち、過去の成功体験があるので、自分の意見に反対するような社内の意見には聞く耳をもたない。無視する傾向があるのではないだろうか?

多くの従業員は自分の勤める会社の事を心配し、どうするべきか考えている。それが普通だ。
ところが、役員など経営層になると、従業員は何も考えていないのではないかと錯覚してしまうのだろう。せっかく会社に役立つアイデアがあったとしても、気が付かない。

経営層ではなくてもマネジメント層になったら、部下の言うことに耳を傾けなくなる人もいます。もちろん経験が浅い人の発想は、あまさも有ると思うが、そこはマネジメントがフォローすべきだと思う。
社内には多くの優秀な人材が溢れているはず。そこから出てくるアイデアを上手く活用できないのは、マネジメントの責任である。従業員の得意なことを伸ばして活用して利益を上げるという姿勢が必要だと思う。あなたの会社は大丈夫?

2011年1月20日木曜日

電車の車内広告

電車の車内に様々な広告があるが、不動産や予備校、英会話など「ちょっと誇大広じゃないの。」と感じるものがある。
そして多くの広告は、制限事項が小さい文字で記載してある。網だなの奥にある広告の小さい文字など、とても読めない。それでもよく読むと、広告の大きな文字で書かれていることを否定するような内容が多い。
制限事項などを読めない様な小さい文字にするとは、不親切だ。広告主はお客の立場をまったく考えない企業ということを宣伝しているようなものだ。広告も、お客の立場、お客の視点で考えた広告を出すべきだ。
テレビのCMでも、一瞬小さい文字で出る制限事項、一瞬で読めるわけがない、不親切なCMだ。消費者も不親切な広告やCMの企業は要注意と考えるべきだろう。

2011年1月18日火曜日

センター試験

センター試験だが、今年も大雪の影響を受けた人も多かったのではないだろうか 。
私が大学受験をした時は、共通一次試験と呼ばれ、それも最初で「共通一次元年」と呼ばれた。今でも良く覚えているが、関東地方南部でも雪が積った。幸い早朝はそれほど積もっていなかったので交通機関の混乱もなくて済みました。
4月が新学期スタートの日本では1月の試験になってしまうのでしょうが、もう少し、例えば11月くらいに試験時期をずらす事は出来ないものだろうか。
そもそも、毎学期入試をやって入学を許すとか、入学試験などをやめてしまい、希望者は簡単な試験で入学させてしまう。初年度はインターネットを活用した授業でレポートや定期試験で振り落とすなど多様化も考える時期だと思います。高学歴が増えるという事は日本の将来にとって重要なはずである。企業も多様な人材採用を加速させれば、大学側も変わるだろうと思う。すでに金太郎飴採用は時代遅れです。入試も金太郎飴の試験は見直す時期ではないだろうか?

2011年1月15日土曜日

国際空港のインターネットサービス

先月、香港空港を利用した、待ち時間にiPodの電源を入れると、無料でWiFiでインターネットに接続できることがわかった。早速Skypeを使って電話をしてみた。十分使える。(2010年12月現在)
香港では深圳や澳門へのフェリー港でも無料でインターネットが利用できる。
香港フェリー乗り場
日本の空港はどうだろう。成田空港も完成したばかりの羽田空港も無料は無い。空港利用料を取られているのだからインターネットくらい無料化しても良いだろうと思う。海外からのお客様に快適なハブ空港化を目指すならなおさらだ。海外を飛び回るようなビジネスパーソンなら、有料のサービスでも良いだろうが、それこそ数年に1回くらいの旅行者が便利だと思えるようなインフラが長い目で見ると重要だろう。空港など限られた施設内でインターネット接続など大きな投資も多額の経費も必要無いのだから。
羽田国際線ターミナル 搭乗ゲート

成田空港の情報は

効率的な時間の使い方、その4

効率的に時間を使うために、思い付くのは、「無駄な会議に出ない」とか「無駄な資料を読まない」「異動しないで電話で済ます」など、確かに効率になるかもしれないが、経営層、マネジメント層、創造的な業務をしている人は、それでは駄目だと思う。
無駄な会議とか、無駄な資料があることが、企業内に無駄を発生させている証拠である。無駄は排除すべきである。ここで気お付けなければいけない事は、表面的、短絡的に無駄だと判断しないこと。
無駄だと思う会議に出席すれば、見えない課題が見つかる事がある。無駄だと思う資料から問題点を発見する事もある。
同僚や部下と昼食をとっていて、仕事にまったく関係ない話から、ふと、仕事上の重要な事を思い出し、ちょっと調べると大変な事を見落としていたことに気づき、大事に至らずに済んだ。なんて経験はあるのではないだろうか。もし、気づかなければ、そのリカバリーに膨大な時間を費やすことになっていたかもしれない。なんて経験はないだろうか?
一見、無関係に感じる、会議や資料、何か気がつくことがあるはずだ、時間をかけて資料を読む必要は無い、ざっと眺めても直感的に「おや?」と気がつくことがあるはずだ。経営層なら、会議を黙って聞いて、誰が何を発言するのか?どんな様子なのかを観察することも大切だと思う。そこで働く人たちの実力、自分の会社の実力が見えてくるはずだ。そこから問題点を見抜いて早めに手を打つ。そういうことが大切だろう。
移動時間、確かに無駄に感じる。そこは色々活用できる。電車の中で黙って目をつぶって考え事をしても良いだろう。脳みそを駆使して、物事をロジカルに整理できる時間でもある。外の景色を見ていても、何か感じることがあるはずだ。いつも同じ風景を観察しても発見がある。
同僚との無駄話から早期に病気が発見できて命拾いしたなんて話も聞いた事がある。遊んでいて発明のヒントを思い付いたなんて事もあるはずだ。無駄な時間を過ごしたかどうかなど、結果が出てからわかるもの。無駄かどうかは、短絡的に判断しないことが必要だと思う。

2011年1月14日金曜日

上昇志向vs変革志向

社内で様々な人を観察してみると「上昇志向」の人と「変革志向」の人がいる。
どちらも向上心という点では共通だが、まったく異質だ。「上昇志向」の人は、どちらかというと、他人との比較で、評価が良いとか、収入が多いとか、出世することに優越感を感じ、そのために努力している人たちだ。一方「変革志向」の人は、変化することが楽しくて、昨日と同じことが我慢できない。レールは自分で引きたいという人材だ。もちろん、人間だから、他人と比較することもあるだろし収入も気にするだろう、しかし、変化する事に価値を感じるので、変化させることに夢中になると評価や収入など忘れてしまう。

企業にとってはどちらの人材が役立つのだろうか。企業の中でサラリーマンを続けている人たちなのだから、安定志向だけど、どちらかというと上昇志向か変革志向かという比較だが、現在の企業においては、まちがいなく変革志向の人材が重要にになっていると思う。

理由は次のように考える。

上昇志向の人材も社長が「変革が重要だ」と言えば、一生懸命に変革に取り組むだろう。しかし、いつわりの変革志向だから、いざとなると保身の発想が出てきてしまう。他社と競争するなら良いが、社内にライバルを作ってしまう人も多い。多くの仕事がスピードアップが必要で、かつ、複雑化している。チームでの仕事、部門横断での仕事が重要なはずだが、社内での競争心が強く、スタンドプレーをしてしまう可能性もある。また、いわゆる上ばかり見ている、「ヒラメ族」になってしまうかのうせいもあるので、少し大きな企業になると、経営層に都合の良いことしか伝わらないということが発生するだろう。もちろん、努力家も多いので役立つ人材も多いだろう。

変革志向の人はどうだろう。前と同じ事をやりたがらないし、定型業務には向かない。変革を好むあまりに自社の利益にも無頓着になってしまう可能性もある。しかし、いくら変革志向だからと言ってもサラリーマンだから、自社を犠牲に変革を求める事まではやらないでしょう。変革志向は向上心と言っても、知的好奇心が強いので、努力するというよりも、遊び感覚で知識を吸収してゆくタイプだ。それから、自分でレールを引きたがるので、自由にやらせないと嫌がるし、物事に対して好き嫌いがはっきりしている。上昇志向の人材と比べると単純には満足しないので、マネジメントしにくいかもしれないが、変化というアウトプットをニンジンにすればバリバリ仕事をするはずだ。

多くの企業の創業者と言われる人は、「変革志向」だから創業をしたのだろう。
世の中では、「第二の創業」という言葉を聞くと思うが、企業は変革を続け、創業を繰り返しているような状態にならないと競争に負けてしまう。そのためには、変革志向の人たちを上手く活用できる企業が強くなるような気がする。マネジメントしにくいから避けていては競争に負けてしまう。
変革志向の人を採用し、活かす経営が必要だと思う。

2011年1月9日日曜日

漢字文化圏

日本人は小学生で、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットを習う。おかげで、ほとんどの国で標識などを読むことができる。わからなくても辞書引いて調べることが可能だ。
中国など漢字文化圏では、中国語がわからなくても、漢字でおおよそ意味がわかります。欧米人は漢字の様な複雑な文字に慣れていないため、文字の微妙な違いを認識するのも一苦労だそうです。日本語を少し習っているアメリカ人に聞いた事がありますが、漢字とハングル文字の違いもわからないと言っていました。例えばアラビア文字などを習う場合、漢字やひらがなを習っている日本人にとっては、微妙な文字の違いを認識できるので、欧米人と比較して早く覚えられるそうです。
英語が不得意な人が多いと思いますが、文字という点では、日本人は世界の中でも一番有利だと言えます。中国を習うにしても、欧米人と比較すれば文字という点では間違いなく有利ですし、アラビア文字のように新しい文字だとしてもアルファベットしか使わない人たちと比較すれば、非常に有利だと考えるべきです。
漢字で残念な事は、簡体文字を使う中国本国、繁体文字(トラディショナル)の台湾や香港、独自の省略文字がある日本と同じ漢字でも違う文字になってしまっている点です。将来に向けて少しづつでも良いので、漢字文化圏で文字の共通化が図られると良いのではないかと思います。中国本土でもトラディショナルの文字を読み書きできるのがエリートと言う話を、中国の留学生から聞いた事ありますので、日本の漢字だけではなく、中国の両方の漢字も読み書きできると良いのかもしれません。欧米人と比較すると読み書きできる漢字の種類を増やすのは、非常に簡単な事なんですから。

羽田空港国際化

昨年末、海外出張に羽田空港を使ったが、飛行機が着陸してから横浜のオフィスまで一時間で済んだ。帰国時に空港から直接オフィスに戻り、書類やPCなどを自宅に持ち帰らずに済ますこともできた。非常に便利だ。特に神奈川県民や神奈川県の会社にとっては羽田空港の国際化は歓迎である。空港までの移動旅費も安く済む。
茨城空港も国際線の乗り入れを誘致しているそうだが、成田よりもさらに遠い。格安運賃のエアラインが乗り入れたとしても、航空運賃よりも空港までの旅費のほうが高くなるなんて事がありうる。たぶん、よほどの事がないかぎり利用することは無いだろう。
首都圏には、厚木基地と横田基地がある。何も人口が集中している首都圏に自衛隊や米軍の基地がある必要は無い。経済の事を考えたら、厚木基地や横田基地を民間空港化など考えて欲しい、羽田に国際線を増やす代わりに、国内線を厚木基地にするとどうだろう。高速道路があるので、羽田から1時間程度で移動できる。鉄道のアクセスも難しくないので、国際線で羽田に着いたお客が国内線に乗り換えて利用できる可能性もある。神奈川県は人口が多いので、十分成り立つはずだ。
横田基地の国際空港化もどうだろう。米国の航空会社を優先的に乗り入れることで米国に交渉すれば、実現の可能性もあるのではないだろうか?自衛隊や米軍はどうするか?利用率が少ない空港に分散させると言う手もあると思う。軍事的にも、リスクと言う点では分散させたほうが良いのではないかとも思える。
いずれにしろ、海外との人の交流は、ビジネスでもプライベートでも今後も増えるだろう。首都圏の空港の整備は、今後も必要だと感じた。

どう防ぐ、企業の情報漏洩

ルノーの電気自動車(EV)に関する情報漏洩が報道されれているが、研究開発に莫大な費用をかけている企業が、その情報漏洩を防ぐには企業はどうしたら良いのだろう。

自動車をはじめ工業製品のほとんどが小人数では開発できず、多くの人間が開発に関わっている。開発に関わる全員が情報を持ち出さないように管理すると言うことが難しくなっている。情報管理に様々な方法をとろうという企業も多いが、管理システムを強化すればするほど、必要な情報が必要な人に伝わらなくなり、開発のスピードにブレーキをかけてしまう。
世の中で情報漏洩事件が発生したり、社内で情報漏洩が発覚すると、ほとんどの企業は情報管理を徹底しようとする。特に情報管理を実行する部門や担当者は鬼の首でもとったかのように、上層部に報告し、管理が強化される。現場では情報管理に時間や人手がかかるようになったり、IT化以前の部下との情報の差でマネジメントするような効率の悪い管理職が出てきてしまう。情報漏洩防止のために短絡的に情報管理を徹底しても限界があるし、コストがかかるだけではなく、競争力も低下させてしまう可能性がある。

さてどうするか?
特許も重要になる。知的財産権は、国際的な取り決めを守らない国には効果は無いが、特許の戦略は重要だろう。
それから、開発のスピードでの差別化がもっとも重要だと思う。他人が作った資料を元に真似をしようとしても、それなりの投資も必要だし、そんなに簡単に真似出来ないものだ。真似をしても数年はかかってしまうだろう。他社が真似して製品化できるころには、次のレベルに到達しているスピードがあれば、少しくらい情報が漏洩したところで真似できないだろう。情報管理の徹底に投資するよりもスピードにこだわった投資を優先したほうが良いかもしれない。
差別化のポイントとしては、暗黙値というのがある。マニュアル化、形式値化ができない差別化だ。いわゆる職人技、人が頼りになるような差別化、情報として盗めないようなキーとなるような何かがあれば、他社は真似できないだろう。

まとめると、情報は漏れるものと考えて差別化をはかる。情報漏洩にばかり投資したところで、開発の効率を落としては意味が無い。情報漏洩よりもスピードアップに投資するべき。マニュアル化、形式値化すべきところは徹底的にやって情報共有するべきだが、暗黙値が企業の差別化になっていることを忘れてはならない。

2011年1月6日木曜日

テレビでCMを流しているからと信用してしまう、消費者の心理

テレビCMを頻繁に流していた不動産企業が実はすでに赤字で、苦しい状況で資金を集めていた。という報道がされているが、テレビのCMでこんな話を聞いたことがある。

「テレビでCMを流しているのだから大丈夫」という若い人の話だ。普通のサラリーマンが、消費者金融から借金をすることなど、普通は考えないだろう。ところが「テレビCMをやっているくらいだから多くの人が気軽に借りているものだ」と思い込んで気軽に借りている人がいたそうだ。銀行でも借りられそうなのに、消費者金融を銀行と同じ程度と考えてしまう、テレビの効果というのもはリスクの大きなものもリスクを小さく感じさせてしまうものなのだろう。

英会話、不動産など頻繁にCMを流しているから、利益も出しているちゃんとした会社だと思ってお金を支払ったらお金が返ってこない。こんなこと実際に起こっている。
「テレビのCMで有名な会社だからと安心してはいけない。判断は自己責任だ。」と言うことだろうか?そんな教育をしないといけない時代になってしまったのかもしれないが、「まず、疑え」という教育が本当に良いのかも悩むところだ。

広告代理店も、テレビ局も、安心できる企業かどうかなど判断するのは難しいのかもしれないが、何か基準が作れないものだろうか。法令などで規制する方法もあるのだろうけれど、限度もある。

やはり、消費者の立場としては、インターネットの普及で、テレビのCMも、インターネットの広告も、同じ様なもの、信頼できない場合もある。中学や高校では、消費者としての教育を充実しなければならないのかもしれない。法令よりも教育かもしれないと、感じた。
インターネットの普及で、テレビでの広告費がどんどん下がってくると、また、同じような事が起こるかもしれない。そう思っていたほうが、良さそうだ。

2011年1月5日水曜日

RI1ANC

正月休み、久しぶりに無線機に向かった、相変わらず電離層の状態はあまりよくない。
夜に9時近くにもなると、14MHz帯域は静かだ、特にわたしの様にベランダアンテナでは、ほとんど期待できない。それでも太陽黒点がわずかに増加しているので、ノイズの中を探してみた。すると、RI1ANCというコールサイン(電信)が聞こえてきた。ロシアのコールサインなのだが、ためしに呼んでみた。直ぐに応答があり、簡単な交信をしたが,場所は南極のボストーク基地からでした。

今では南極とは衛星通信が主流なのだろうが、昔はモールス通信が活躍していたのだろう。
インターネット時代と言っても、南極まで海底ケーブルを引くことはできないので、無線しかない。大量の情報通信を安定的に行うには衛星通信しかない。ただし、衛星は費用もかかり個人的に気軽に通信を行うには、短波を使ったモールス通信が手軽だろう。それに、いざという時には役立つかもしれない。
・・・と言っても、モールスは時代遅れですね。

遠くの夜景を眺めながら、ベランダの簡単なアンテナで南極と交信してみると、地球が惑星と感じる。
小さいことはどうでも良いと感じる。

以下RI1ANCの情報
RI1ANC - new call-sign club station of Vostok base.
Alex Turkeev, RD1AV (ex.RV1ZC, UA1ZCK) - chief of the base and radio operator in 2011.

次世代移動手段(自動車)社会への転換

中国の深圳、香港から近い経済特区で急速に発展した都市だが、自動車が増え、市内では渋滞がひどい。マナーの悪さが渋滞に拍車をかけている感じもするが、車の数が増えすぎたのだろう。
新聞によると、中国では昨年1月から11月の販売台数が1600万台で米国より多く、日本の4倍近い販売台数だそうだ。ブラジルもロシアもインドも、旺盛な購買力で急成長しているそうだ。
中国の渋滞している状況を目にすると感じるが、戦後日本が発展したのと同じ、省エネとか二酸化炭素削減とはほど遠い、石油中心の経済発展だということだ。
新興国と言われるどの国も経済発展すればするほど、石油の消費量は爆発的に増えるだろう。しばらくは増産で耐えられるかもしれないが、限界があるはずだ。そうなると石油の価格が上昇し我々の生活にも大きく影響が出てくるだろう。
そこで、早期に省エネ社会、脱石油(炭素)社会に成功した国に転換する必要がある。日本には転換できる可能性がある。新興国ではまだ自動車はステータスかもしれないが、日本などでは、移動手段という価値になりつつある。移動手段としては、今の自動車は非効率だ。ハイブリッド車と言っても、人間を2~3人運ぶだけで、あの重さも大きさも必要ないはず。もっと小型で駐車スペースも不要。燃費も桁違いに良い自動車(自動車とは言わないかもしれない)移動手段、高齢者でも安全な移動手段を開発し、官民一体となって普及することが必要だと感じている。
日本では、まだまだ、自動車にステータスを感じるという人も多いかもしれないが、ぜひ、いろいろなアイデアを出して、次世代移動手段の実現に向けて動いてほしい。

2011年1月3日月曜日

きめ細かいところまで、きちっと仕上げる。

昨年末、アメリカと中国に続けて行く機会があった。
技術者の習性か、いろいろな技術が気になる。空港でもホテルでも、エレベーターやトイレの設備などが気になる。
それほど古いホテルでもないが、エレベーターなど、なんとなく作りが悪い感じがする。空港を走る自動車両など、設計の違いなのか、工作が悪いのか、よく見ると作りがなんとなく気に入らない感じがする。職人のこだわりみたいなところが感じられない。
香港では、「おや、これは」と見ると日本製だったりする。羽田国際線ターミナル、初めて使ったが、案内版ひとつにしても細部まで良くできている。
「きめ細かいところまで、きちっと仕上げる。」これが日本の強みだろう。日本がこれからも技術で差別化するのは、これだと感じた。
2011年もスタートした、「きめ細かいところまで、きちっと仕事を仕上げる。」この気持ちで仕事を進めたい。