2016年12月24日土曜日

ブラック企業大賞を報道しない民放

今年の「ブラック企業大賞」には、電通が選ばれた。
ところが、報道したのはNHKくらい、民放もほとんどの新聞社も、電通に遠慮しているのか、圧力がかかっているのか、まったく報道しない。
NHKだけが唯一、全国向けのニュースのなかで時間を割いて報道していた。

NHKの報道

マスコミは民放といえども、事実を伝える役割があるのに、特定の企業や団体に都合が悪い報道はしないという証拠ではないか?今回はNHK頑張った。

2016年12月9日金曜日

そこそこレベル3つ戦略で差別化する

他人と差別化し、その道で一流になれば、自分の価値が上げられるし、職を失ったときにも有利である。しかし、そんなに簡単ではない。日本一とか世界一になることは、凡人には無理。
自分と同じことが出来る人は100人に1人くらいはいるものだ。100人に一人くらいのレベルならば、ちょっと努力すれば達成できそうです。そこで、100人に一人くらいができそうな事を2つやったらどうだろう。100×100で1万人に一人の人材になれる。3つやったら100万人に一人だけ。
1つの事で100万人に一人のレベルになるのは難しいが、3つの事を100人に一人のレベルになるのは簡単で、簡単に他人と差別化できる。
そもそも、複数の専門分野を身に着けると、相乗効果で、ユニークなアイデアも出てくるようになる。

これは、個人の能力の話だが、企業も同じ。一つの分野でダントツを狙うよりも、そこそこ3つ戦略、いかがでしょうか?


2016年12月4日日曜日

技術士二次試験の面接試験うけてきました

技術士二次試験

12月3日に技術士の二次試験の口頭試問を受けてきました。

技術士の二次試験は、ほぼ一年がかりです。
3月に受験準備、4月に出願しますが、出願時に経歴と、技術的な経験を記載します。
ここで、経歴と経験をしっかり書いておかないと面接で苦労することになりますので、要注意です。

経歴も経験も、技術士法を良く理解して記載しておくことが重要です。私は、あまり気にせずに書いてしまい、ちょっと失敗だったかもしれません。

技術士法に技術士の定義がかかれています。

**************************
第一条  この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。

第二条  この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう
**************************

つまり、技術士になる資格があるかどうかの審査を受けるので、
科学技術の向上や、国民経済の発展に寄与するような事をやっているか?
科学技術に関して、誰でも出来る事ではなく、高度な計画、研究、設計、分析、試験、評価や、これらの指導をやっているか?が書かれている必要があります。

出願時の記載内容について、質問が行われることになります。自分がやってきたこと、経験してきたことであれば、かなり詳細に答えられるはずですから、自分が得意な分野で、審査員に興味をもってもらえそうな、専門的な内容を記載しておけば良いと思います。

毎年、二次試験の筆記試験は7月に実施、10月下旬に結果が発表、筆記試験に合格すると、11月末~1月の中旬までの間に口頭試験があるそうです。

面接試験の会場は、このところ、毎年、東京渋谷駅の近く、フォーラムエイトというところで行われているそうです。受験票には、試験の時間より10分前までに受付を済ませるように書かれていますが、多くの方が余裕をもって、一時間前くらいに受付を済ませている様です。私は電車が遅れる事などを考慮して、渋谷駅には2時間以上前に到着し、会場には50分くらい前に受付を済ませました。
受け付けると、試験の部屋と、控室を指定されます。5分前になったら試験室の前の椅子で待つように指示されました。面接は50部屋くらいに分かれて行われており、控室に行ったら100人以上の人が待機していました。ここで、最後のチェックをしている人が多いです。
チラッと見ると、話す内容を詳細までメモして暗記している人もいれば、余裕でのんびりしている人もいます。ここで、緊張してしまう人もいるそうなので、いったん建物の外に出て、コーヒーなど飲みながら準備していても良いと思います。


面接は20分で、10分の延長がありえると書かれています。20分話をすると喉がかわく可能性があるので、直前に水を飲んでおきまた。

10分前に控室を出て、トイレでネクタイの曲がりなどをチェックしてから、部屋の前で椅子に座って待ちました。
時間になると中から面接官の一人が呼びに出てきます。挨拶して、部屋に入ったら、荷物を置ける椅子が横に置いてあり、荷物を置いて、受験番号と氏名をフルネームで伝えると、開始です。

面接官は二人で、中央に置いてある椅子に座ります。
部屋の時計は、たまたまかもしれませんが、見える場所にありましたので、助かりました。

座るとすぐに、経歴と技術的な経験を続けて話すように言われました。特に話す時間は指定されなかったので、4分くらいで話しました。経験は技術士法にある「計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務」を意識して、答えました。

その後、業務における役割だとか、技術経験について、様々な質問がありました。私の場合はプロジェクトリーダー役割なので関係者の人数、注意点などを質問されました。技術的経験は、具体的に質問されました。また、業務を進めるうえで、技術倫理に関わる経験を質問されました。業務でやってきている事なので、答えに悩む事はありませんでした。

10分程度で、経歴とその中の経験の話は終わり、その後、なぜ技術士になろうと思ったかの質問をされました。さらに、技術士になった事を想定した、こういう場合はどうするかという質問があったり、それらの回答に関わる質問がありました。また、特許は出願していますか?件数を答えると、登録はありますか?と質問がありました。これも、ほとんどの人が確認されるそうです。
その後、CPDでは何をするのか質問があり、現在やっている事を質問され、学会に加入しているかという質問もありました。大学の研究会に参加したりしていることを話すと、どうして、参加することになったのか?など質問されました。

最後の方に「お決まりですから、技術士法を勉強していますよね。技術倫理に関して、記載されていることを話してください。」と言われ、お決まりの3義務、2責務を答え。
最後に「技術士になったら、ぜひ〇〇してください。」と言われて、終了しました。時間は20分より、少し短めでした。質問は片方の人が8割質問をして、もう一人が2割くらいでした。

挨拶して、外に出ると、次の人が座っていました。

面接の進め方は、昨年購入した参考書にほぼ書かれた通りで、お決まりの質問も同じでした。
想定される質問を、通勤時などに考えながら準備をすすめておけば大丈夫だと思います。

と、言っても、合格発表は3月1日です。余計な事を話してしまい減点されている可能性もあるので、発表までわかりません。最近の面接試験の合格率は専門分野や年度によって50%~80%ですから、準備不十分だった私としては、ちょっと心配です。

2016年10月17日月曜日

リニア新幹線に原発は向かない

東京電力柏崎刈羽原発、あるいは中部電力の浜岡原発再稼働の話題とともに出てくるのが、リニアモーターカーの新幹線には原発が必要だという議論。
でも、ちょっと考えてみると、高速鉄道に原発は不向きだ。なぜならば、高速鉄道は深夜から早朝にかけては運行しない。特に短時間で長距離を移動するリニア新幹線で深夜に移動する必要性はない、例えば品川駅を深夜0時過ぎに出て名古屋に深夜1時ころ到着するなんて利用者はほとんどいないだろう。メンテナンスもあるので、深夜から早朝は運転を止めることになる。運転を止めている時間帯の消費電力は非常に小さくなる。
一方で、原発の運転は厄介だ、出力を短時間で簡単に調整できない。だから深夜電力は安くしても使ってもらったり、揚水発電などで調整しなければならない。
もし、リニア新幹線のために原発を駆動したら、さらに深夜の電力が余って困ることになる。リニア新幹線のために原発が必要だという噂はどこから出たのかわからないが、たぶん、ありえない。オンオフの簡単な発電の方が調整しやすい。高効率のコンバインドサイクルなどが向いていると思う。
たぶん、「リニアには原発何基分の電力が必要」という話が、「リニアには原発が必要」という話にすり替わったのだろう。

2016年10月13日木曜日

東京の大規模停電から言える事、分散型の電力を拡大すべき

10月12日に発生した東京の大規模な停電、老朽化した電線が問題となっているが、そもそも、東京周辺から大電力を都心部に送り込まなければならないところが問題だと思う。また、中央省庁までもが送電されてくる電力を頼りにしているところも問題、様々なリスクが、今回の停電で露呈したことになる。
解決策の一つは、電力の分散化、太陽光発電と蓄電を都心部のビルなどに増やし、足りない分はガスタービンを用いたコジェネなどで長距離送電に頼らない電力を増やすべきだろう。企業や中小の病院y診療所、商店なども蓄電設備と出来れば太陽光発電を増やして、長時間の停電に耐えられるようにすべき。テロや災害にも強くなる。町中の街灯なども太陽光を補助電源とできるようにすれば、かなりの送電の負担を減らすことができる。
原発は都心から遠く離れた発電所から、人里離れた山岳部などを経由して長距離送電が行われている。テロに弱いし、メンテナンスも大変だ。
今回の停電をきっかけに、多少コストがかかっても、蓄電設備+太陽光発電で、電力の分散化を加速すべきだ。

2016年9月11日日曜日

ドライブレコーダー義務化しては?

交通事故の原因究明に役立つドライブレコーダー、どの程度普及しているのかわかりませんが、事故の原因究明と再発防止に役立つことは間違いありません。価格も5000円前後からあり、安いものは3000円台で販売されています。取り付けを義務化しても良いと思いますし、新車から取り付けてあっても良いと思います。少なくとも、業務用の車両は安全のために義務化しても問題なさそうです。

2016年8月27日土曜日

仕事ができる人の時間管理

残業が多いのに、「仕事が遅い」「仕事ができない」「アウトプットが少ない」と感じる人を見かけることがあります。良く見ると、システム手帳とか持っていて、スケジュール帳にびっしりスケジュールが書かれていたりする。
そこで、お勧めは、少なくとも2週間先くらいのスケジュールと、長期のプロジェクトで仕事をしている人は、プロジェクト全体の主なイベントの日程を頭に叩き込んでおくのが良いと思います。
スケジュール帳に書いておかなければ忘れるような仕事は重要ではないし、重要な仕事ならば、手順を何度も考えたり、ミーティングまでの準備をどうするのか考えるので、自然と、何月何日(または曜日で)そこまでの段取りを含めて頭の中で整理され、それに向かって仕事が進むはずです。
人間だからうっかりミスもあるし、他の人とのスケジュール調整のために、もちろんスケジュールを見える様にしておくのは重要ですが、まともに仕事をやっていればスケジュールはおおよそ記憶できてしまうのが、自然です。
「覚えくれないくらいの仕事があって忙しい」という人は、すでに品質の高い仕事ができなくなっている可能性もありますし、品質の低い仕事で済むなら、それは、忘れても良い仕事で、無駄な仕事という可能性もあります。
「ミーティングがたくさん入っているので、覚えきれない」という方もいらっしゃるでしょう。準備もせずに参加するミーティングだったら、参加しなくても済むのでは?準備が必要なミーティングなら、それに向けた調査や検討などをやっているはずで、スケジュールを忘れるはずはありません。
ということで、仕事ができる人は、簡単なメモ程度で、ほとんどのスケジュールを記憶して仕事をしています。というのが、長年仕事をやってきて感じる事です。

2016年8月12日金曜日

電験3種合格法

昨年までの三年間続けて電験三種を受験しましたが、今年は試験を受けないと思うと、何となく寂しい感じもします。
三種の次に、二種を受けると言う選択もありますが、先に他の資格で頑張ろうかと思います。

さて、試験日まで3週間を切りましたが、何となく勉強が進まなかった方でも、3週間あれば1科目合格くらいは可能だと思います。

電験三種は出題範囲が広いので、勉強に時間がかかるように感じますが、60点とれれば合格ですから、6割しっかり理解していれば合格圏です。
問題は5択なので、極端な話、50%解答できれば、残りの50%は適当にマークしておけば、確率的には1/5の10%は正解できて60点とれる計算になります。

毎年、問題を見ると、市販の教科書に無いような問題が1~2問は含まれています。
試験中にそういう問題に時間をとられないようにしましょう。その時間は計算問題の見直しなどに使った方が良いと思います。

ということで、私の勉強法は、次の通りです。

まず、例題の多い参考書を購入しました。
勉強は、問題の解き方ではなく、意味を理解しながら問題を解いて勉強します。
下手に計画を立てると、計画通りに進まないときに焦りますので、空いている時間は勉強するという感じで進めました。
どうしても理解できない項目はパスします。無駄に勉強時間をとられますので、すべて終わってから余裕があれば勉強します。
どうしても記憶しなければならない事は、メモ等して、通勤時などに7回覚えるまで、覚えます。
メモは試験直前の確認に使えます。
社会人で一度に四科目合格する勉強時間を捻出するのは難しいでしょうから、3回の受験で合格を狙いましょう。

3回の受験ですが、どの科目から合格を目指すかですが、自分が得意だったり、好きなものからやっておけば良いと思います。
電気工学出身者なら、「理論」と「機械」は学生時代に勉強している人も多いと思うので比較的合格しやすいと思います。機械工学出身者は「電力」が機械工学系の出題が多いので合格しやすいと思います。
私は機械工学系出身なので「電力」はそれほど勉強に時間がかかりませんでした。「理論」は他の電気電子系の資格取得で勉強をされている方なら、それほど難しくないと思います。
「法規」は過去問題をみていただけるとわかると思いますが、かなり広範囲で計算問題などがでます。しかしながら、参考書に出ている問題に近い問題が6割程度は出題されていますので、参考書をしっかりやっておけば何とかなると思います。
私の場合は一年目に「理論」、二年目に「機械」と「電力」、三年目に「法規」で合格できました。
8月の土日は、それなりに時間を使って勉強しましたが、他の日は、例題一問程度の意味を理解して解答できるようにしました。

ある程度勉強してから、過去問題をやってみて、弱いところをもう一度やっておきました。
勉強時間不足になる失敗の多くは、すべて理解しようとして、必要以上にわからないところに時間を費やしてしまうことです。もちろん、知り合いで教えてくれる人などがいれば活用すれば良いでしょうけれど、5割の問題が解ければ、1割は鉛筆をころがして解答しても正解になる確率はあるわけですし、正解者の数いよっては55%正解でも合格点に調整されることもありますから、5割は確実に問題を解けるようにやってみると良いと思います。

残りの10日間でも得点アップで合格圏内ということは十分ありえますので、最後まであきらめずに頑張りましょう。

それから、オマケですが、
電験三種の問題が解けるレベルならば、ついでに技術士の一次試験を電気電子で合格できる可能性は高いです。ちょっと受験料は高いですが、来年、電験三種を受ける方はついでに受験してみてください。

電力10社の電力需要

電力10社の電力需要実績は
http://www.fepc.or.jp/library/data/demand/index.html
で紹介されています。

どのくらい需要が減っているのか確認してみると

 2007年度の電力需要は,10社販売電力量合計で 9,195 億kWh
 2015年度の電力需要は,10社販売電力量合計で 7,971 億kWh

です。

2007年を100とすると、2015年は86.7
ということで、13%以上も需要が減っています。

2007年の原発比率は26%ですから、そのうち半分が省エネや需要減で不要になったということです。原発が半分不要となったともいえます。

電力自由化で今年から集計されないようです。
日本にとって電力需要や電源別割合などは重要な情報です。広く国民に、わかりやすい情報共有をする必要がありますが、最新の情報が公開されないのは残念です。

日本の電力需要についてはここに記載があります。
http://www.fepc.or.jp/enterprise/jigyou/japan/index.html

2016年5月28日土曜日

雨の日、満員電車での傘

通勤、通学に電車を使っている方の多くが、濡れた傘を満員電車に持ち込んで、嫌な思いをすることが多いのではないだろうか?自分の傘で自分のズボンが濡れて気持ち悪いだけなら、「まあ、しかたない」と我慢するが、他人の服を濡らしてしまったり、足に滴をたらしたりして気まずい思いをする。ひどい人は、傘を持ったまま、網棚に荷物を上げようとして、座っている人の読んでいる本や新聞を濡らしてしまう人がいる。
他人に迷惑をかけないため、折りたたみの傘を、レジ袋などに入れて、カバンの中にしまう人も見かけますが、うっかりカバンの中に水が垂れたり、書類が湿度でしわしわになったり、それはそれで、嫌ですよね。
濡れた傘を電車内に持ち込まずに済んだら、どんなに良いだろう?
と思う事はありませんか?特に、職場が地下鉄の通路に直結していて、家から最寄りの駅までしか傘を使わないという人も多いのではないでしょうか?

それなら、鉄道会社が低価格で傘の貸し出しビジネスをしてはどうでしょうか?
出勤時に家から持って出た傘は、濡れたまま、駅の改札を通ったら、返却できる。
到着したら駅から傘を借りて、職場まで行く。
帰りは逆にすればよい。

問題は、朝雨が降っていて、帰りには晴れている。または、その逆があるので、どうやったら、傘が足りなくならずに、このソリューションを成り立たせるか?
そもそも、雨の日の朝、家に貸し出し傘が無かったらどうするのか?

自動改札と組み合わせると、何かできるかもしれませんね。
住宅地の駅は、夕方の傘が駅に多い場合は、持って帰ってもらう。
企業が多い場所の駅は、朝傘を借りたら、夕方返さないとペナルティーとか?

まあ、そこまでやらなくても、駅に傘の水滴を来エアで吹き飛ばすような装置を設置してほしいですね。傘をたたんで、溝に傘を差し込んで、歩くだけで、強いエアで水滴を吹き飛ばす装置です。

濡れた傘の満員電車対策、解決できたら、どんなに良いでしょう。日常の、ふとした不満、解決されていないものは、まだまだたくさんあります。他人のボヤキがビジネスになるかもしれませんよ。

2016年5月25日水曜日

オフピーク通勤、サラリーマンに呼びかけてどうする!

小田急の電車社内の中吊りに「オフピーク(時差)通勤のお願い」がありました。
調べてみると、国土交通省をはじめ、各鉄道会社が様々なキャンペーンやお願いをしている様です。


そこで、思ったことは、「業務時間に自由度が無い、一般のサラリーマンに呼びかけてどうするの?」ということです。
始業時間を変えることが出来ない、従業員は、せいぜい早起きして早めに家を出るくらいの事しかできませんが、長距離を通勤している人たちに、早めに家を出ろと言っても限度があります。私の住んでいる近くの駅では、6時を少し過ぎると、もう人でいっぱいです。
最近になって、同じ時間帯に人が集中するようになっています。私は相鉄を使っていますが、横浜駅に7時30~8時ころまでに到着する電車が、5年前より混雑するようになっていると感じます。私だけではなく、同僚も同じ事を言っていました。理由は、多くの企業がフレックスタイムを廃止したり、縮小したりしているからです。時間的な自由度が無い人たちに呼びかけるポスターなどあまり意味が無いと思います。ほとんどの人は、呼びかけなどされなくても「時間をずらせるなら、やっているよ。出来れば混雑する時間帯の電車に乗りたくない。」と思っていますから、腹が立つだけではないかと思います。
国土交通省や鉄道会社が依頼すべき相手は、経団連や経済同友会などの企業トップです。
鉄道会社などに、「依頼相手は一般サラリーマンではなく、企業のトップに依頼すべきだ。」と意見を出してみませんか?多くの人が意見を出せば、少しは変わるかもしれません。

2016年4月20日水曜日

熊本地震で川内原発を止めても大丈夫か?


川内原発を止めた状態で、熊本変電所(または熊本変電所を通る送電線)が切れた場合に、南九州は大丈夫か?というのが話題になっているので、計算してみました。
九州電力の現在供給可能量は1243万kW(供給可能電力は九州電力のホームページ参照。)
宮崎と鹿児島など南部の電力使用量は20~25%程度、使用量の割合は、http://www.japan-now.com/article/190796595.html

から算出できます。おおよそ、ピークで300万kW程度の供給可能であれば大丈夫という計算になります。夏場でなければ、需要は最大供給量の70%程度の需要で足りています。
ということで、240万kW程度あれば、川内原発止めた状態で熊本変電所がやられても、足りる計算になる。南九州の火力は240万kWの能力があるので、火力だけで何とかなりそうです。さらに、揚水発電所もあるので、日中の短時間のピークも対応できそうです。

結論は、川内原発を止めた状態で、北部九州と結ぶ送電線や変電所が地震で壊れても電力的には大丈夫と思われます。あくまでも公開されている情報からの推定です。


2016年4月2日土曜日

横並びの発想が日本をダメにする フレックスタイムをやめる大企業

ここ数年、6時台、7時台の通勤電車が混雑するようになった。理由はフレックスタイム制度を廃止する企業が増えているのも原因のようだ。イノベーションが出来ないと悩んでいる経営者も多いが、一方で他社の真似をする横並び発想が多く、そのひとつにフレックスタイムの廃止がある。
なぜフレックスタイムを廃止したいのか?いくつか理由があるようだが、経営者の多くが、昭和の高度成長時代を思い出しているのか、古い価値観しか持ち合わせていないからかもしれません。

フレックスタイムをやめる理由だが、
・従業員が時間にルーズになる
・遅く出社した人にあわせて残業が増える
・担当者と連絡がとれない、コミュニケーションが悪くなる
・担当者が出社していなくて、顧客満足度が低下する
・フレックスタイム導入前の方が業績が良かった
など、経営者がもっともらしい理由をあげる

中には、毎日寝坊して、時間にルーズになる従業員もいるだろうけれど、ごく一部、みんなが遅く出社するわけではない。顧客満足度というが、業務によるだろうし、担当者ではないと対応できない様な体制に問題がある。同じ会社でも業務によっても違うはず、生産ラインは同時にスタートしなければならないだろうし、お客様に対応する部門は、お客様の時間に合わせる必要があるが、何も全部門で時間を合わせる必要は無い。従業員の自主性が重要だと言う経営者が多いが、いざ、制度などを考えると、従業員を横並びにしないと気が済まないのか、他社がやると自社も真似するという経営者が多い。

本当にフレックスタイムを廃止すると業績が上がるのだろうか?
シャープは2002年から、キヤノンは2003年から廃止したそうだが、シャープはまったくダメになったし、キヤノンも業績が伸びているとはいえない。それでも業界横並びの発想で、同じように廃止を進める企業が多い。逆にフレックスタイムを拡大してコアタイムをなくすことくらいやる企業が出てきても良いと思うが、ほとんどない。今の日本にはイノベーションが必要だと言いながら、業界横並びの発想から抜けられない経営層、いったい何がそうさせているのだろうか?

いずれにしろ、業界横並びの発想をしていては、日本はますます落ちてゆくだろう。他社と同じことをやらない経営者が増えてほしい。特に大企業には。

2016年3月17日木曜日

日本のものつくりがダメになってたまるか!

サラリーマン技術屋のみなさん、このままでは本当に日本のモノつくりはダメになってしまう。

シャープや東芝がダメになったのは、もちろん経営者の責任だ。
でも、日本のモノつくりをダメにしてきたのは、経営者だけでなく、上ばかり見て、黙ってきたサラリーマン技術者にも責任がある。

経営者のいう事には絶対逆らわず、上にあわせて黙ってヒラメやっていたら会社が傾いて、気が付いたらリストラになってしまうなんてことが、明日は我が身かもしれない。
自分だけは大丈夫なんて、そんな証拠はあるだろうか?

いつまでもヒラメやっていないで、自分で真剣に考えて、「これは変だ、これではダメだと」思ったら、上司だろうが、役員だろうが、社長だろうが、本音で、しっかり意見を言ってみよう。
このままでは、日本の技術はダメになる。




2016年3月14日月曜日

蓄電池に投資せよ

二次電池(蓄電池)の需要は確実に伸びる。蓄電池で成功すれば大きなビジネスになるのは、間違いない。
電気自動車の需要はもちろん大きいが、電力用の需要拡大は世界的に見込まれるからだ。発電の変動が大きい、太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーの普及にも必要ですし、原発のように需要変動に耐えられない電力の調整にも利用できる。日本のように人口が集中している地域では送電コストがかからないが、人口が分散していたり、国土の広い国では、蓄電コストがある程度下がれば、太陽光または風力と蓄電の組み合わせが爆発的に普及する可能性が高い。
電力需要用は自動車用ほどエネルギー密度を上げる必要が無いので、コストを優先でサイズは少々大きくても問題にならない。コストは長寿命化で一回当たりの蓄電コストを下げることができれば、蓄電池そのもののコストは現在と同じでも問題なさそうだ。1kWhあたり2~3円が実現できれば十分普及できる。
メーカーはもちろん、政府も日本経済のために優先的に投資してはどうか。

2016年3月13日日曜日

破壊的革新

最近、「イノベーション」という言葉が流行っていて、多くの経営者が「イノベーション」という言葉を使っているが、言葉の定義が曖昧である。外国語をそのままカタカナにすると、本来の意味と違った使われ方がされたり、あるいは誤訳されたり狭義のまま訳されたりしてしまうことが多い。いまだに「イノベーション」を「技術革新」だけだと誤解している人もいる。
「イノベーション」という言葉をあえて日本語に置き換えるとしたら「破壊的革新」としては、どうだろう。経営者の発言で「イノベーション」という言葉が出てきたら「破壊的革新」と置き換えてみると、本物のイノベーションかどうか判断できるのではないだろうか。

2016年2月14日日曜日

海外で地震に弱い建物の見分け方

台湾でマンションが地震で倒壊しましたが、海外、特に途上国で「このホテル地震が起こったら大丈夫だろうか?」と思うことがあります。

五年前にもこのブログに書きましたが、一つはAMラジオが室内で良く受信できるかどうか?日本でマンションにお住まいの方はよくわかると思いますが、AMラジオは鉄筋コンクリートなど金属が多く使われた建物では窓際に行かないと良く受信できません。

海外である国のホテルに泊まった時に、ベットの上でごろごろしながら携帯ラジオの電源を入れると、AM放送がきれいに入ってきます。そこそこ高級ホテルですし、建物は4階建てで鉄筋コンクリート建てかと思ったら、どうもブロックかレンガを積み重ねただけの様でした。
特に地震が多い地域で、こういうホテルに長期宿泊は、遠慮したいと思います。

ただし、AMラジオは波長の長い周波数を使っているので、50cm間隔でも金属が入っていると電波を遮断しやすくなるし、送信所が近ければ良く受信できますので、あくまでも参考程度です。


2016年1月13日水曜日

原発はエネルギー安全保障には使えない

万が一石油やLNGの供給が止まった場合のエネルギー安全保障のために原発が必要だという主張があります。本当にそんなことが可能でしょうか?
現在の原発では無理でしょう。理由は原発は出力調整が簡単にできません。短時間に変動する需要に対して火力発電がなければ需要調整が不可能だからです。もちろん、水力発電も調整電力に使うことが出来ますが、水力発電は容量に限りがあり日本では原発+水力では需要変動に耐えられません。つまり、火力でとくに調整電力に多用されているLNGの供給が止まれば、原発もほとんど動かせなくなるということです。
解決する手段は、短時間で出力調整可能な原発を開発するか、蓄電による需要調整だと思います。蓄電コストが下がり普及すれば、廃棄物の処理に困るような原発ではなく、風力や太陽光発電を普及させたほうが良いのではないかと思います。
エネルギーの安全保障は重要ですが、単純に原子力があれば大丈夫だと考えるは、間違いですね。

2016年1月2日土曜日

電気料金の国民負担増の原因は円安

「電気料金の国民負担増加の原因は、原発停止と太陽光などの再生可能エネルギーの増加だ」という、人たちがいるが、現時点での主な原因は、「円安」でしょう。

2010年は1ドル約88円 電力料金にかかる国民負担14.4兆円
ドルに換算すると、電力料金にかかる国民負担1640億ドル
2014年は1ドル約106円 電力料金にかかる国民負担17.3兆円
ドルに換算した、 電力料金にかかる国民負担1633億ドル

ドルに換算すると変化がない、化石燃料の価格は下がっているが、発電に使っているLNG価格はあまり下がっていないそうなので、円安の影響が最も大きいと思います。


http://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2015html/1-3-1.html から



















円/ドルの為替推移は
http://ecodb.net/exchange/usd_jpy.html#index01