2012年7月15日日曜日

自然エネルギー技術で差別化せよ

原発推進派は「太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーは変動が多くて使いにくい。だからダメだ。だから、原発を使い続けたい。」といいます。

確かに天候に左右されるソーラーや風力は、変動が多くて使いにくい。使いにくいからこそチャンスだという発想が必要だと思う。使いこなしが簡単だったら差別化は出来ない。


誰でもできるコモディティー製品で競争しても、中国など新興国には勝てない。使いこなしの難しい技術だからこそ、差別化できるはず。すでに、ソーラーパネルの生産は人件費の安い中国には勝てなくなっている。しかし、ソーラー発電の使いこなし部分では日本が活躍できるはずだ。

日本にしか出来ないという技術がまだまだ色々ある。日本には、他国が真似できない、強いチームワークとか、アウトプットに対するこだわりがある。
確かに原発もすり合わせ技術が多いけれど、使いにくい自然エネルギーを世界に先駆けて使いこなすことを日本が先頭に立ってすすめるべきだろうし、そこに向かう企業は他社に差別化することが出来るだろう。

日本は過去の延長線上ではもうダメだ。普通の工業製品じゃ、中国など新興国にコスト、特に人件費や数では負けてしまう。日本はイノベーションを起こさなければならない状況になっている。

いつまでも原発にしがみついている様ではイノベーションは起こせない。原発ゼロを選択してイノベーションを起こすべきだ。

3.11の大震災、引き続いて起きた原発事故は、本当に悲しい出来事だが、これをきっかけに日本は新しい方向に動き出した。この動きを無駄にしないように、一人ひとりが発言しよう。

パブリックコメントに意見を出そう!
WWFにパブリックコメントの説明があります。
http://www.wwf.or.jp/campaign/2012pbc/index.html

2012年8月12日で意見募集は終了しました。
約8万件の意見が届いたそうですが、もっともっと一般市民の声を届けるべきだと思います。

2012年7月7日土曜日

夏の省エネ テレビを止めよう

夏の省エネ、熱中症を考えたり、高齢者や小さな子供、あるいは受験生がいる家庭では、節電と言ってもエアコンを止めるのはなかなか出来ない。そこで、家電の中で最も無くても済む物を考えてみた。それはテレビだ。
試しに、2~3日、テレビ見ないと決めて実行してみよう。天気予報やニュースはスマホで十分。家族との会話が増えたり、読書ができたり、自己啓発の勉強が進んだりとメリットもある。
テレビは居間に置いてあるような37V型くらいになると、テレビをつけている時は消費電力は150~200Wくらい。それだけではない、テレビの消費電力のほとんどは熱となって室内を暖めることになる。室内の温度上昇に貢献しないエネルギーは、屋外に出てゆく光と音くらいだ。単純に考えると冷やすのに同じ電力が必要になる。実際のエアコンはヒートポンプだから30%くらいのエネルギーで済むだろうけれど、150W~200Wの消費電力のテレビがオンだとすると50Wくらい余計に消費電力が必要になることになる。一時間あたり200wh、一日に5時間テレビがついていると、1kWhも消費してしまう。ひとつ気に30kWh。これを、せいぜいニュースや天気予報を合計1時間程度見るくらいに減らすとひと月6kWh程度で済むので、24kWhも節約になる。
脱原発派の方も、二酸化炭素削減派の方も、節電には賛成のはず。
この夏の省エネは、テレビを止めるに限る。ラジオだったら、小さいラジオなら1Wも使わない。
どうしてもテレビが見たい場合は、小さいワンセグテレビやスマホなどで済ませることもできるだろう。
テレビ局では「省エネはテレビを消すのは一番良い」なんて絶対に宣伝しないけど、無くても我慢できる、家電の節約で一番効果があるのはテレビを消すこと。ぜひ実践してみよう。

「夏の節電、テレビを止めよう」運動をもりあげましょう。

エネルギー政策に意見を出そう

日本のエネルギーに原発を使い続けるか、やめるかを選択する重大な時です。

一般市民の声をたくさん届けましょう!政府から「エネルギー・環境に関する選択肢」に対する御意見の募集(パブリックコメント)というものが案内されています。

御意見募集対象: 「エネルギー・環境に関する選択肢」
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120702/20120702.pdf

2012年8月12日で意見募集は終了しました。
約8万件の意見が届いたそうですが、もっともっと一般市民の声を届けるべきだと思います。

2012年7月3日火曜日

無駄な電力消費は山ほどあるぞ

写真のエスカレーターは、横浜みなとみらい、横浜駅(そごう側)から日産グローバル本社を抜けて出たところにある、歩道橋のエスカレーター。
上りが二基、下りが一基設置されている。この先に会社があるので、そこそこ人通りはあるが、駅のように一気に人が押し寄せることは無い場所に、上り二基はどう考えても無駄である。
一基減らせば30%くらいの電力は減らせるだろう。

原発を稼働させないと電力が足りないというが、身近な場所の無駄な電力、探せば 山ほど出てくると思う。

電力だけではない、設置費用もメンテナンス費用も、みな税金だ。

2012年6月27日水曜日

トヨタは脱原発を支援?

WWFジャパンでは昨年2011年度から脱原発の方針を打ち出し、この(2012年)6月21日に関係閣僚等に意見書を提出したそうだ。
WWFは大手企業も法人会員になっており、脱原発の方針が出たあとも2012年も引き続きトヨタをはじめ大手企業が法人会員として引き続き支援を続けている。
間接的ではあるが、リストに名を連ねている、トヨタなど大手の企業は「脱原発」を支援していると受け取って良いのだろうか?

2012年6月5日火曜日

ピークシフト家電の発売を急げ

夏場の日中の電力不足の解決策として、ピークシフト電力料金が提案されている。すでに東京電力などはピークシフトプランという料金体系を家庭用に普及させようとしている。
多くの一般家庭では日中、仕事や学校に出かけているためエアコンなどは使っていない。中でも電力使用量が多くて動いているのは冷蔵庫、この10年ほどの間に、冷蔵庫はかなり省エネになったようだが、それでも日中の暑い部屋の中で動き続けている。冷蔵庫のピークシフトは簡単だ、深夜から明け方に冷凍機を動かし、製氷しておいて、日中はその氷で冷やせば、せいぜいファンを回すための数ワットで済んでしまう。これを自動的にやってくれれば、日中の電力使用量は大幅に削減できるはずである。家電メーカーもピークシフトプランの電気料金制度が普及すれば差別化になるはずだ。ここは発売を急ぐべきだろう。
他にも、工夫すれば、いろいろとピークシフト家電が考えられるはず。メーカーもチャンス、消費者も電気代を安くできる。電力会社もピークを抑えられる。反原発派の消費者にも受け入れられるだろう。

2012年6月2日土曜日

プロフェッショナルの心得

こういうサラリーマンが増えたら、日本も変わるかも?


<プロフェッショナルの心得>

あなたがどんなに結果を出しても、上司は評価しないでしょう。
そんなの気にせず、結果を出し続けよう。

あなたが目的を達成しようとすると、邪魔をするやつが出てくるでしょう、
そんなの気にせず、目的に向かおう。

あなたが良いアイディアを出しても、だれも認めてくれないでしょう。
そんなの気にせず、アイディアを出し続けよう。

あなたが良い提案をしても、「あいつは上に良い顔ばかりしている」と言われるでしょう。
そんなの気にせず、提案し続けよう。

あなたが勉強熱心でも、誰も認めてくれないし、冷笑されるでしょう。
そんなの気にせず、勉強しよう。

あなたが頑張って作った資料は、ボロクソに貶(けな)されるでしょう。
そんなの気にせず、作り続けよう。

あなたが正直者で在ろうとすると、損をするし、馬鹿をみるでしょう。
そんなの気にせず、正直者で在り続けよう。

あなたが出した成果は、他人にとられるでしょう。
そんなの気にせず、成果を出し続けよう。

あなたの失敗ではなくても、あなたの失敗だと言われるでしょう。
そんなの気にせず、改善しよう。

あなたが一歩踏み出すと、「時期尚早だ」「熟慮すべきだ」と言われるでしょう。
そんなの気にせず、一歩踏みだそう。

あなたがベストを尽くしても、蹴り落とされ、裏切られ、骨折り損になることも
あるでしょう。
そんなの気にせず、ベストを尽くそう。



...但し、謙虚に

Author:西海&大野 2012/05/25

2012年5月27日日曜日

LNGのコスト

天然ガス価格の推移(2007年1月~2012年4月) - 世界経済のネタ帳

天然ガスの価格、北米ではシェールガス開発で価格が下がっている。
この価格ならば、原発より安い電力が得られるのだろう。

2012年4月4日水曜日

電気自動車と相性の良い自然エネルギー

ソーラーパネルによる家庭用のソーラー発電、買取制度があるとはいえ、電力会社にとってみると、晴れたときだけ供給が増え、ちょっと曇ると供給量が減ってしまい、あまり増えてもらうと電力供給量の調整がやりにくく困るという意見もある。発電された電力を簡単に蓄えておくことができないから、発電量変動が多いソーラー発電は厄介もの扱いされてしまう。風力発電も、風がふかなければ止まってしまうので、同様だ。
蓄電といえば電気自動車、充電するのに一定の電力は必要ないので、変動の大きいソーラー発電や風力発電でも問題ない。特にソーラーパネルならば騒音も出ないので近所迷惑にもならない。買い物や通勤、休日の利用中心ならば、ソーラー発電だけで十分まかなえる可能性がある。
一般の家庭用ソーラー発電は電力会社と契約して、余った電力を売ることができるが、儲かるほどの発電量をえるのはなかなか大変だ。それなら、発電した電気は全て車に使ってしまうのはどうだろう。最近ソーラーパネルは100Wあたり3万円くらいでも購入できる。日産リーフは24kWhのリチウムイオン電池を搭載している。30万円+取り付け費用などで、せいぜい40万円投資するれば、1kW分のパネルが設置できる。1kWの発電量で晴天なら、一日に6kWhくらいは発電できる。4日フル充電可能だ。休日に使うだけの車なら十分に足りてしまうだろう。ソーラーカーのようにパネルを車に取り付ける必要も無い、家や車庫の屋根にパネルを取り付けるだけだ。
電力会社は、人口も増えない、工場なども海外進出するにも関わらず需要が増えるとしている。その理由は電気自動車需要の拡大だ。そして、その需要をまかなうためには原発が必要だと言うわけだ。
電力会社の負担を増やさず、二酸化炭素削減が出来る。これ以上原発も増やさないで済む、「電気自動車とソーラー発電の組み合わせ」、当然、自動車メーカーは考えているだろう。電気自動車なら充電できるから、決まった電力会社から送電線で送られてくる電力を購入する必要も無い。電力会社だけを儲けさせる必要もないので、これは、大きなビジネスチャンスだと思う。

2012年3月30日金曜日

International Mini-Conference on Sustainable Growth and Asian Energy Policy


3月27日に一橋大学で行われた International Mini-Conference on Sustainable Growth and Asian Energy Policy に参加してきました。
日本では高齢化や工場の海外移転と、省エネ化で、エネルギーの使用量はそれほど増えないと思いますが、新興国を中心に世界的にはエネルギーの必要量が爆発的に増えると考えられます。省エネ技術、再生可能エネルギーの開発など、改めて重要だと再認識させられる一日でした。
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2012年3月28日水曜日

脱原発、進めたいなら自分で発電しよう。

脱原発、デモに参加する方々を否定するつもりはありませんが、私は、多くの人がデモに参加してもなかなか変わらないので、むなしい感じもするし、自ら代替案を提案できないままというのもクヤシイです。

そこで、一つの提案は、
「脱原発を進めたいなら、自ら自分の家で発電しよう。」ということだ。
たかだか1kWや2kW程度のソーラーパネルでは焼け石に水かもしれない。でも、数が集まれば、それなりの力になるはずだ。1kWでも100万世帯が設置すれば100万kWだ、夏の暑い日ざしが強いときに原発一基分の100万キロワットが発電できればすごいことだ。デモに参加して再生可能エネルギーをメガソーラーや大型の風力発電など、他人に期待するだけではなく、自ら再生可能エネルギーに参加すべきだと思う。

家庭用のソーラー発電設備は、ちょっと高級な乗用車程度の価格はする。なかなか元がとれないという話しも聞く。たしかに採算がとれるまでは長期間必要だし、簡単には投資できない価格だ。
でも、ちょっと考えてみよう。ちょっと高級な乗用車を購入している人は沢山いらっしゃいます。もともと、車で元をとろうなんてしていないはず。高級乗用車を購入するくらいなら、タクシーを使ったほうが経済的なのに、経済性を無視して自己満足のために購入している人が多いです。

そう、ソーラーパネルの設置は、脱原発の意思表示の自己満足でも良いと思う。電力会社が困るくらいにどんどん設置が増えると、面白いはず。アパマン族は自分では本格的なソーラーパネルを設置できませんが、ミニソーラーくらいなら設置できます。100Wくらすのソーラーパネルとコントローラーやバッテリーまで含めて10万円でおつりがくるくらいの値段になっています。非常用の電源としても使えますし、電力使用量の10%くらいは、100Wソーラーでもまかなえる可能性もあります。BSアンテナのように、小さなソーラーパネルが日本中にあふれても良いと思う。

商店街などに、街灯の組合などがありますが、街灯をすべてソーラーに変更しても良いと思います。日当たりが良いところなら街灯のポールの上にソーラーパネルを設置して充電して使います。店舗の屋根や屋上にソーラーパネルを設置しても良い。また、もし、計画停電のようなことが起こっても、ソーラー充電の町の灯は消えないということも可能だ。

脱原発、デモに参加するのも良いけれど、自ら投資して小さくても良いから、再生可能エネルギーを作り出しませんか?

2012年1月21日土曜日

電力料金値上げ、節電加速しよう

いよいよ、電力料金の値上げが開始される。
家庭用の電力料金値上げも間違いなく値上が実施されるだろう。値上げ分は節電したいところだ。3.11以来、節電を進めている家庭も多いと思うが、今のうちに、もう一度、電力の使用状況を見直してみよう。照明器具のLED化、待機電力を使っている器具の確認、冷蔵庫やエアコンの温度設定、省エネ家電への交換など、家電製品が安く販売されているときなどを狙って交換しよう。
PCなども、必要以外の時には止めるとかスリープにするとか、小さい電力かもしれないが携帯電話の充電器、太陽電池で充電できるようなもの(ソーラー充電器で検索)に交換してみるとか、どんどん進めてみてはどうだろう。

2012年1月10日火曜日

急げ、企業の原発リスク対応

昨年は大震災、続けて発生した原発事故、電力不足、さらにタイの洪水で、生産や流通に影響が出て、業績が大きく悪化してしまった企業が多かったのではないだろうか。
そこで、すでに多くの企業が災害や原発事故が発生したときの経営リスクを回避するための対策を始めていると思われる。特に原発事故が発生した場合は地震や洪水よりも長期化してします。タイの洪水では生産設備、金型などを水の中から取り出して、別の場所で製造するというような事が報道されていたが、原発事故の場合、設備をとりに避難地域に入ることも難しく、場合によっては除染なども必要になる。原発事故のリスクを第一に考える人も多いだろう。

賢い経営者ならばすでに実施していると思うが、世界中の原発から米国が基準としている50マイル、約80km以内に自社はもちろん、仕入先、取引先の工場などがないか確認を開始しているだろう。そして、それらの場所で重要な部品などが生産されている場合は、代わりの部品を使えるようにしたり、別の調達先を探したり開始しているはずだ。原発を動かすべきだという企業経営者は多いが、裏ではリスク回避行動を開始しているかもしれない

原発が絶対に安全だと思っている経営者、株主は少数派だろう。そもそも大都市の近くに原発が無いのは原発事故が起こったときに被害が甚大になるからだろう。今回の福島第一原発の事故で、原発リスク回避の行動にでるのは当然だろうし、たぶん、世界中の原発の近くから重要部品の工場や企業の拠点は撤退してゆくだろう。原発を誘致すると他の産業が逃げてゆく、これが世界の動きになると考えられる。日本の経済界がいくら原発を推進したとしても、多くの外国企業はリスクを避けることを考えるだろう。

日本はただでさえ地震が多いだけでマイナスなのに、さらに原発で、世界の企業から取引してもらえなくなるような事は避けるべきだ。