2015年3月7日土曜日

企業における「目標」とは

企業の中で、経営トップの言う「経営目標」から、QCサークル(最近では流行っていないと思うが)の「目標設定」まで、色々なところに「目標」という言葉が出てくるが、落ち着いて良く考えてみる必要がある。

例えば「来年度は、売り上げを二倍にすることを目標にしよう」と社長が言ったとします。何の根拠もなければ、それば「願望」です。あるいは「ノルマ」。その「目標」を達成できる根拠もないままで事業計画をたてて進める事が出来ないことは、誰でもわかると思います。
「目標」=「何をどうやったら、結果がどうなるかが客観的に評価できていること。」
と定義してみるとどうでしょうか?

日々の業務の中で出てくる目標や目標値、ちょっと冷静に考え直してみると、経営者の願望、上司が根拠もなく展開したノルマ、お客様の要望、ニーズ、競合との比較で出てきた数字、などで、地に足がついていない、達成できる確証がえられないような事だったりします。
「競合に勝つためには、こういう製品を開発して、こんな値段で売らないといけません。」と言っても、資金も人材もアイデアもなければ、できない話です。


企業活動は博打ではありません。企業が目標達成するためには、何をどうやったらできるか?どんなリスクがあって、それに対してどんな冗長性を持たせてあるかなど、ちゃんと作戦ができている事だと思います。

「それじゃあ、冒険ができないじゃないか?新しい事ができないよ。」という話もあります。それは、会社がつぶれない範囲でトライアルは許されるわけで、「ここまでは失敗して損をしても、企業活動に大きな影響はない。」と計画がたてられていて、「ここまでやってもダメだったら、撤退しましょう。」という計画が立てられているものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿