この記事、ちょっと疑問がある。
http://www.sankei.com/column/news/150226/clm1502260001-n1.html
リスクを取りに行くと言っても、ヤマ勘、バクチではない。
安全性、事故防止を考えるなら、事故の可能性を全てリストアップしておいて、判断するもの。「設計値を超えた地震は起こらないだろう」、とか、今の原発推進を考えている人たちは、都合が悪いことは「想定外」としまっている様だ。
科学的に分析すれば、「想定外」はほとんどなくすことができるはずです。そのための手法にFMEAなどがありますが、「想定外をほぼ無くすことができる」という主張は都合がわるいのでしょう。
どんな事故や故障があるかを想定しておいて、「これ以上対策すると経済的に見あわないから、無視してやりましょう」というならわかるけど、そういう事を何も言わずに、「リスクをとれ」って、精神論と竹やりで戦争をやるようなものです。
たぶん、こういう記事を書く人たちは、何らかの根拠があるのだろうけれど、きちっと数字で確率と経済性などを比較して、説明すべきだと思います。
原子力に関して言えば、素人でも想定できるのは、「ミサイル攻撃」で、その対策は最低限必要だと思う。政府も某国のミサイル攻撃に対応するための防衛力を強化している。その一方で、ミサイル攻撃のリスクを原子力にあてはめないというのはお粗末な話である。
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