2011年4月9日土曜日

原発一基を風力発電に置き換えたら、何基必要か?

「風力発電などを自然エネルギーをたくさん使えば原発はやめられると聞くが、原発一基を風力発電に置き換えたら、何基必要なの?」と質問されたので計算してみた。

原発1基の定格発電量はおおよそ90万キロワット
風力は、例えばハマウイング1基は定格約2000キロワット
原発も定期点検など運転しない時間もあるので、60%稼動として、期待できる発電量は54万キロワット
風力も風が吹かなかったり、運転できない時間もあるので、30%運転したとして、600キロワット

540000÷600=900

つまり、原発一基を風力発電に置き換えたら、900基必要になる。
どのくらいの面積に設置できるだろうか?
30基×30列で900基
400メートル間隔に設置できたとして、周囲200メートルは安全のため敷地を空けたとする。
12km×12km、144平方キロメートルあれば原発1基分設置可能。
伊豆大島が約91平方キロメートルなので、伊豆大島の約1.6倍の面積。

福島第一原発6機分だと、864平方キロメートル、神奈川県の面積は約2416平方キロメートルなので、神奈川県の約36%の面積に風力発電所を設置すれば同じ量の発電ができる。
太陽光発電より面積効率は良さそうだが、一箇所に大量に設置すると、風が弱まれば全部弱くなって発電量が減ってしまう。大規模だと気象に与える影響もでてくるだろう。安全性やメンテナンス性などを考えると、太陽光のほうが良さそうにも感じる。
いずれにしても、自然エネルギー化は長い道のりになりそうだ。もちろん、省エネ化も加速する必要がある。

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