2020年4月6日月曜日

新型コロナ関係 COVID-19 関係 リンク集

新型コロナウイルスに関する情報発信しているサイトを集めてみました。
複数の情報を確認することで誤った情報などに惑わされないように判断しましょう。

公的機関
 厚生労働省
   帰国者接触者相談センター
   新型コロナ心のケア
 NIID 国立感染症研究所
 外務省
   内閣官房新型コロナ対策
 独立行政法人製品評価技術基盤機構の消毒に関する評価
 日本学術会議特設サイト

地方自治体
 神奈川県
 東京都感染症情報センター
  東京都感染者動向

民間団体 大学
 日本救急医学会
 東京都医師
 日本医師会
 日本赤十字社
 新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会
 日本疫学会
 日本公衆衛生学会
 札幌医科大学
 ジョンホプキンズ大学特設サイト
 国境なき医師団

海外公的機関
 WHO
 CDC アメリカ合衆国
 ニューヨーク州新型コロナ特設サイト
  ニューヨーク州集計
 ECDC ヨーロッパ
 フランス政府入国者向け新型コロナ情報
 中国広東省人民政府

報道機関
   感染速報
 日経特設サイト
 NHK特設サイト
 東洋経済特設サイト
 東京新聞、東京都内の集計
 NNN
 ファクトチェックイニシアチブ 新型コロナ特設サイト

海外報道機関
 DW ドイツ
 BBC
 France24

その他
 横浜市立大学データサイエンス学部佐藤彰洋教授
 山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信

2019年12月21日土曜日

ガス火力発電は石炭火力発電より温室効果ガスの発生が本当に少ないのか?

発電時の二酸化炭素排出量は、炭素の塊である石炭発電が水素原子を含む炭化水素ガス発電より多くなる。世界的にも環境団体などから石炭発電が反対されているのは、二酸化炭素排出量がガス発電より多いからだ。
しかし、ガス発電はガス採掘時を含めて本当に温室効果ガスの放出量は少ないのだろうか?
ちょっと調べてみると、天然ガスの採掘で数パーセントのガスが大気中に漏れてしまうようだ、数パーセントから多い場合は十数パーセントが漏れているらしい。シェールガスもフラッキング時に地中から外にガスが出る可能性もある。
天然ガスの主成分はメタン、メタンは二酸化炭素の25倍も温室効果があるそうだ。メタンは大気中で酸素と反応して二酸化炭素と水になるが、十年以上は大気中で存在することになるので、大量に放出されれば地球温暖化に影響する。
そう考えると、石炭発電よりガス発電の方が温室効果ガスの放出が少ないと単純に言えないのではないか?

そこで、計算してみよう。
石炭の二酸化炭素排出量は0.0247tC/GJ 1ギガジュールあたり炭素量で24.7kg
天然ガスの二酸化炭素排出量は0.0135tC/GJ 1ギガジュールあたり炭素量で13.5kg
これを1気圧での二酸化炭素の容量に換算すると
それぞれ、
46.1立方メートル
25.2立方メートル
1GJの発熱量を得るために必要な天然ガスの量は
約40MJ/㎥ですから、
25立方メートル

ここで、25立方メートルの天然ガス生産時に漏れるメタンが3%とすると、
漏れ量は0.75立方メートル
これを二酸化炭素の温室効果換算すると25倍だから、
約18.8立方メートル
これと発電時の二酸化炭素排出量と足すと 25.2+18.8=44.0
石炭と比較してわずかに少ない。

もし、天然ガス生産時に漏れるメタンが4%になると、1立方メートル漏れるので、
二酸化炭素換算では25立方メートル
石炭発電の温室効果ガス排出量を上回ってしまう。

石炭採掘でガス漏れはないとして計算しているが、実際、天然ガスの採掘時の漏れ量は十数パーセントという場合もあるらしいし、不純物として二酸化炭素や他の温室効果ガスもでるわけで、採掘まで含めると天然ガス発電の温室効果ガス発生量が少ないとは限らないことになる。

参考情報
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM19H0O_Z10C15A8EAF000/
http://tenbou.nies.go.jp/news/fnews/detail.php?i=10246


2019年8月10日土曜日

石から出来た紙は燃えます

石から出来た紙と宣伝されているストーンペーパー、「石だから燃えない」とか、「不燃性でしょ」と誤解されている方がいらっしゃいました。
実際は、ポリプロピレンやポリエチレンなどのプラスチックが体積の大半を占めているため、良く燃えます。不燃性と誤解して、ストーブやコンロなど炎に触れるような使い方をされると危険ですので注意しましょう。

試しに燃やしてみました。
ポリプロピレンの引火点は300度程度です。




本当にエコなのか話題になっています。

2019年5月1日水曜日

風力発電とバードストライク

風力発電の増加で、風車でのバードストライクはカウントしやすく目立つので問題視され、風力発電のネガティブキャンペーンに使われることが多いですが、どの程度問題なのか調べてみました。実際に鳥類が被害を受ける原因は何があるのでしょう。

2005年のアメリカの論文によると、年間の鳥類被害の原因は

ビル 5億5千万件
送電線 1億3千万件
猫類(飼い猫、野良猫)の被害 1億件
自動車への衝突 8千万件
農薬 6千7百万件
通信塔 4百50万件
風車 2万8千5百件
航空機 2万5千件

この情報を見ると、特に対策すべきは、ビルです。ガラス張りの高層ビルを制限するほうが鳥類への影響を減らせるかもしれません。次は送電線でしょう。
風力発電での被害が多くないのは、集計した時点での風車の数が少ないから少ないのですが、風車が1000倍に増えても3千万件です。送電線が増える方が鳥類に与える影響が大きいかもしれません。風力以外の発電だからバードストライクは無いという事にはなりませんから、送電線の地下化や、中央集権型の長距離送電ではなく、地産地消の電力の普及を進める事で減らせるかもしれません。

風車でのバードストライクは猛禽類など特定の鳥類が被害に遭いやすなどがあるようですし、対策はもちろん必要だと思います。しかし、目立つからとそこばかり騒ぐのではなく、情報を良く確認して、大きな原因から手を打ってゆく必要があると思います。

参考資料
A Summary and Comparison of Bird Mortality fromAnthropogenic Causes with an Emphasis on Collisions

http://www.yamashina.or.jp/hp/yomimono/windpower_and_birds.html

2019年4月25日木曜日

ブレインストーミングで原発トラブルの問題抽出?

電力会社のトラブル対策資料がウエブページに出ていたのですが

資料を読むと
「H17上期のトラブル30件の要因を、マネジメント(集団)、人(個人)、インターフェース(集団と個人、個人と個人) の該当項目にチェックを入れ、それぞれ要因を書き出して、ブレーンストーミングにより主要共通事項を抽出」
と書かれている場所がありました。

ブレインストーミングと言うのはアイデア出しのツールです。通常は奇想天外なアイデア出しに使うものです。トラブル対策のアイデア出しに使うならともかく、網羅的に何かを抽出するのに使うというのは間違っているのではないでしょうか?

ブレインストーミングは思いついても思いつかなくても良いことに使うものですから、抽出漏れが発生する可能性があります。このような会社が原発を動かしていて大丈夫なのでしょうか?ちょっと不安になりました。

もちろん、何もやらないよりも良いとは思いますが、

資料は
http://www.atom.pref.fukui.jp/senmon/dai25kai/no3.pdf

2019年4月22日月曜日

安全性がはっきりしないモノは使わないのが原則

除草剤のラウンドアップ、日本では販売が継続されていますが、海外ではグリホサートに発がん性の懸念があるということで、禁止された国もあります。フランスでは禁止されたという報道があります。
https://www.afpbb.com/articles/-/3206613

ランドアップには、グリホサートが含まれており、2015年に国連の世界保健機関、WHOの下部機関である国際がん研究機関、IARCが「グリホサートの発がん性をグループ2Aに分類」しました。グループ2Aとは「おそらくヒトに対して発がん性がある」という意味です。
一方で、「発がん性があるとは考えにくい」という情報も米国環境保護庁などから出ています。本当は全く問題が無いかもしれませんが、WHO等の公式な機関が出している情報を全く無視してよいとは思えません。


さて、このように見解がわかれている場合、安全性に白黒がついていない状況であるときはどうするべきでしょうか?

グリホサートの人に対する発がん性の白黒がつくまでには何年かかるかわかりません。もちろん、私にもわかりませんし、どちらの見解が正しいかも少ない情報では判断できません。このような判断の出来ないときはどうするか「少しでも安全性に問題がありそうな物は使わない。」というのが、長年、製品安全にかかわってきた私の見解です。

つまり、使わないで済むならば使うべきではないということです。目的に対して代替手段がないのであれば、リスク承知で使うということもあるかもしれません。医薬品などは抗がん剤など、副作用承知で使う場合があります。しかし除草では代替手段もあります。健康被害の可能性が少しでもあれば、多少不便になったとしてもならば使用を避けるべきでしょう。

過去に日本では水俣病などで、ウソとも言える研究成果が出回り対応が遅れてしまい被害が拡大しました。正しい認識をしていた人たちもいましたが、無視され続けて、被害が拡大しました。
水銀を規制する水俣条約ができたのは、つい最近の事です。
https://www.meti.go.jp/press/2017/05/20170519007/20170519007.html
化学物質の危険性の白黒がつくのには、長い時間がかかることが多いです。諸外国では疑わしいので禁止するが、日本ではいまだに、経済優先なのか、グレーの場合は規制せずです。水俣病の反省が活かされていないような気もします。

2019年4月19日金曜日

建設、工作、工事現場での火災防止

4月16日の朝、ノートルダム大聖堂の火災という残念なニュースが入ってきた。
原因はまだ不明だが、工事中だったという話だ。
過去にも建造中の客船が火災になったり、建設中や補修中の建物や道路で火災が発生したりしている。どうしたら出火を防ぐことができるだろうか?
いくつか原因を書いてみますので、参考にしてください。

【溶接による出火】
溶接で近くに可燃物があり燃えたという話はよくある。基本は現場の整理整頓、それからよくある誤解が、難燃性と不燃性、難燃性は着火しにくいだけで大きな熱が加われば燃え出す。溶接している場所の裏側に可燃物がたくさんあったなどいう話もある。十分注意するしかないだろう。
忘れやすいのは、電気溶接の場合のグランドのクランプ、接触不良があると火花が飛んだり接触部分が過熱して、可燃物があれば燃え出すこともある。接触不良は溶接する金属に塗料なので被覆があったり、サビていたりする場合。または、うっかり溶接部とグランドのクランプ部分との間がネジ一本でしかつながっていないため、電流が流れたとたんにネジが加熱するということもある。電気溶接はグランドのとりかた、電流の流れるルートなどを良く確認する必要がある。

【グラインダーの火花】
溶接部などを綺麗に整えるためグラインダーを使う事がある。現場でカッターで鋼材を切断する事もある。そして、火花の飛んで行く先に可燃性の物があると着火する可能性がある。試しに油の染み込んだぼろ布を火花の飛ぶ方向に置いて試したところ簡単に火がついた。麻袋なども着火する。グラインダーを使用する場所には可燃物を持ち込まない。または、不燃物で覆うなどが必要だ。

【電気による出火】
工場でも、工事現場でも、大電流の工具などを使う時に、アウトレット(コンセント)部分にプラグを差しても、ゆるゆるの場合がある。接触点が少なく抵抗を持ってしまうと、そこで発熱する。ヘアドライヤーなど使い終わった直後にプラグを触ると熱くなっている経験がある人も多いでしょう。小さな抵抗でも大電流が流れれば発熱も大きくなります。ねじ止めしている端子なども同様。仮設の電気配線が端子のねじ締め忘れで、その部分が発熱する場合もあるので、配線は特に端子部分を念入りにチェックすべきである。
有名な現象としてあるのは、プラグの端子間に埃がたまったりして起こるトラッキング現象、特に埃が多いところ、木工や木造建築現場などでは、おが屑でコンセントが埋もれていたりして、湿度の多い梅雨の時期に電流が流れて発火する火災も起こっているので要注意です。最近は少ないが白熱電球など熱の発生が多い電球に可燃物が触れて発火する事故もある。発熱しそうな部分、接触不良を起こしそうな部分、その周囲や直下は特に可燃物が無いことをよく確かめておく必要があります。

【ガソリン】
電源が無い現場で、ガソリンエンジンの発電機を使うことがありますが、エンジンを止めずに給油したり、ガソリンをポリタンクで持ち歩足り、中にはタバコを吸いながら給油作業する強者もいますが、静電気でも発火する可能性があるので、十分注意が必要です。その他、灯油、塗装のシンナーなど危険物といわれるものも多いので管理を怠ってはいけません。

【タバコ】
工事現場でのタバコのポイ捨て、乾燥している時期や、塗料などの可燃物があるところでは、うっかり火災の原因になることがありそうです。

まとめると、火を使うもの、電気を使うもの、可燃物、埃がたまるところ、手抜きなど、基本的な注意を怠っておこることがほとんどです。
今からでも、今日からでも遅くありません。事故が起こる前に、まずは、身近なところからチェックしよう。