2014年3月21日金曜日

1kWhあたりの火力発電の燃料費

火力発電の燃料費が上がっているというがいったい、いくらになっているのだろう?
1kWhあたりで計算するとわかりやすい。

2010年、2011年、2012年の火力総発電量と燃料費を比較するとわかりやすい。
電力10社合計の総発電量、総燃料費をならべてみるとわかります

      総発電量   火力総発電量  火力燃料費   1kWhあたり火力燃料費
2010年  10064億kWh  6209億kWh  3,661,695百万円   5.897円/kWh
2011年  9550億kWh  7535億kWh  5,949,196百万円   7.895円/kWh
2012年  9408億kWh  8307億kWh  7,079,569百万円   8.522円/kWh

2012年は2010年よりも1kWhあたり、2.6円以上も燃料費がかかっています。

もし、2010年と同じ燃料費で2012年の火力発電できていれば、
5.897×8307億=4,898,969M円で済んだはずです。
差は7,079,569M円-4,898,969M円=2,180,600M円も余計にかかってしまったのです。
理由は効率の悪い火力発電の使用、燃料費の値上がり、円安です。これで、二兆円以上余計にかかってしまっています。2012年、原発停止分を火力増加分として計算してみると、どうでしょうか?(8307-6209)億kWh×5.897円/億kWh=1,237,191M円で済んだはずです。

この燃料費の上昇が大きいのか小さいのか、家庭用の電気代で考えてみるとわかりやすくなります。家庭用の電気代は契約にもよりますが、kWhあたり25円くらい請求されているのではないかと思います。詳細は電力会社のホームページなどに掲載されていますが、もし、この燃料費をそのまま上乗せされると、各家庭の負担はどのくらいアップするでしょうか?
月に300kWh使う家庭で、2.6円×300=780円アップになります。
アップ分は電気代で約30kWh分くらいのお値段になります。
ということは、10%の電力を節約できれば、値上がり分を吸収できる計算になります。もともと家庭用の電気代単価は高いので、びっくりするほどの値上がりにはならないのでしょう。
我が家の場合は、テレビや照明の買い替えなどで、2012年は2010年比で30%くらいの節電に成功しましたので、値上がり分以上に電気代の節約ができています。家庭用では家電の省エネなどが急速に進んだので、意識しなくても節電が進んでいますので、それほど大きな影響は無いと言っても良いでしょう。


情報の出処は
http://www.fepc.or.jp/about_us/pr/sonota/__icsFiles/afieldfile/2013/05/17/kouseihi_2012.pdf

http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/keizai_prism/backnumber/h25pdf/201311901.pdf




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