日本の国土に降る雨を全て発電に使えるとしたら、どのくらいになるだろうか?
雨量は地域によって差があるので細かく計算すると大変な作業になるので、どのくらいになるかを規模感で計算してみることにする。
日本の総面積×年間雨量で、年間降る雨の質量が計算できる
それに平均標高をかけてやれば、位置エネルギーが計算できる。
日本の総面積は 377900km^2 = 3.779×10^11平方メートル
年間の平均雨量は 1718mm/年 = 1.718メートル
日本平均標高394メートル
ということで、質量は3.779×1.718×1000kg=6.492×10^14
[位置エネルギー]=mgh = 6.492×10^14×9.8×394=2.507×10^18ジュール
これをkWhに直すためには、3.6×10^6で割ると、
0.6964×10^12kWh = 約6700億kWh分
日本の年間電力需要は約 1×10^12kWh =1兆kWh
ということで、日本に降る雨を全て使って水力発電をやっても、日本の電力需要は賄えない計算になります。
ちなみに、実際日本の水力発電量は年間、約900億kWhくらいなので、
900÷6700 =約 0.13
ということで、降水した水の持っている位置エネルギーの約13%を電力に変換している計算になります。
実際には山岳部の降水量が多いなどで、13%という数字が出せているものと考えます。
水力発電量の情報は
http://www.fepc.or.jp/enterprise/jigyou/japan/
参照