2014年10月28日火曜日

技術士一次試験を受験してみよう

技術士というと、何だか難しい資格のように感じます。
一次試験と二次試験があり、二次試験で合格するのは確かに技術系の資格の中では、難関だと思われます。実務経験が無いと二次試験に合格するのは難しそうです。

でも、一次試験は難しくありません。大卒レベルと言われていますが、一次試験に限って言えば合格率も高く、他の技術系の試験と比較しても、比較的やさしい試験だと思います。

大卒でも理系ではない人、大卒ではない人など、技術士補になれる資格が取得できますし、技術系の大卒レベルを客観的に認めてもらえる手段ですので、転職や就職等にも有利かもしれません。

試験は、基礎科目、適正科目、専門科目があります。
すべてマークシートの5択試験ですが、適正科目以外は全て回答する必要がありません。多くの試験が60%以上の正解で合格としていますが、50%が合格ラインです。

基礎科目と適正科目は、常識的な問題を解くことができれば良いので、中学生でも参考書を十分読んでおけば合格できると思われます。(最年少は8歳で合格した人がいるそうです。

基礎科目は5種類の郡に分かれていて、各6問中3問を回答します。
1郡 設計・計画に関するもの
2郡 情報・倫理に関するもの
3郡 解析に関するもの
4郡 材料・化学・バイオに関するもの
5郡 環境・エネルギーに関するもの

各郡でそれぞれ6問ありますが、この中から答えられそうな3問を選んで回答します。
(各郡3問を超えて答えると失格です。)
全部で30問質問され、15問回答すれば良く、50%正解なら合格ですから、30問中8問正解すれば合格ですので、不得意なところは捨てても大丈夫です。

適正科目は15問出題されて8問正解する必要がありますが、出題範囲が限られているので、問題集で練習しておけば大丈夫でしょう。

専門科目は20の部門に分かれています。機械、船舶海洋、航空宇宙、電気電子、化学、繊維、金属、資源工学、建設、上下水道、衛生工学、農業、森林、水産、経営工学、情報工学、応用理学、生物工学、環境、原子力放射線があります。
専門科目の試験は、35問出題され25問解答します。やはり、25問を超えて解答すると失格です。35問中回答できそうな問題から25問答えて、その半分、13問正解すれば合格です。運がよければ、10問がわかれば、5択なので残りの15問はランダムに解答しても、確率的には3問は正解になる可能性があります。
2時間の試験ですが、35問全てに目を通して解答を選ぶと時間が足りなくなりますので、答えられそうもない問題はどんどんパスしましょう。また、後半に比較的簡単な問題が含まれていたりしますので、後ろから試験を解答していっても良いかもしれません。
試験終了の少し前には、26問以上解答していないことを確認しましょう。

過去問を見ると、比較的、教科書に出てくるような基礎的な問題が多く出題されています。専門書などを何度か読んでおけば、難しい問題は少ないと思います。
(電験三種と比較して簡単な問題が多く、50%正解で合格です。)

理科系出身ではない場合は、経営工学などが比較的やさしいと思います。特にメーカー勤務の方などには馴染みがある設問も多いので、過去問をいきなりやってみても、合格点に達することが出来る人も多いと思います。

試験の情報や過去問は日本技術士会のウエブページに出ています。
http://www.engineer.or.jp/c_categories/index02009.html

技術士と聞いて最初からビビってしまわず、技術士補になれる一次試験を積極的に受験してはいかがでしょうか?

以上2014年時点の情報です。

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