2017年1月4日水曜日

東京電力の競合はテスラの時代になる

1月4日、東電会長の新年の挨拶が報道されてたが、その中で「「若い力を中心にして他電力会社と共同事業体を設立し、再編・統合を目指すグローバル企業に転換する意志を示していく必要がある」と述べている。

グローバル企業としてやってゆくなら、今までのように政府に守られているような企業体質で本当に大丈夫だろうが?発電所で発電して電力を供給する従来の電力事業はもちろん残るが、思わぬ競合が出てきていることを忘れてはならない。
自動車業界に電気自動車専門メーカーが出てくるのは想像できただろう、しかし、Googleのような情報企業が自動車会社の競合となるとは、10年前に、想像できただろうか?トヨタも日産も考えてもいなかっただろう。


電力の世界では、蓄電技術の革新や太陽電池パネルのコストダウンで、世界の主流は、長距離送電を必要とする中央主権型の電力ビジネスから、太陽光発電+蓄電が主流になりつつある。特に途上国では、携帯電話がいっきに普及したように、地産地消の電力が普及しつつある。先進国でも、すでにテスラなどは格安の蓄電池で電力会社から電力を買うのと変わりないコストで電力を確保できるようになってきている。環境保護や二酸化炭素削減を考えている個人や企業は、多少コストが高くても導入しているが、地域によっては電力を購入するよりも「ソーラー&蓄電」の方が安くなりつつあるようだ。

日本国内においても、蓄電コストが安くなる。例え蓄電池のコストが下がらなくても長寿命化技術も進みつつあるので、家庭での電力需要のほとんどを「ソーラー&蓄電」でまかなえる時代がやってくる可能性がある。そうなれば、電力会社から購入する電力は減るだろう。
日本よりも海外の方が、「ソーラー&蓄電」は進むであろうから、日本の電力会社も分散型の電力に力をいれないとグローバル企業になれないどころか、国内でもビジネスを縮小することになる。

東京電力の競合がテスラになる時代、若い力を中心に、分散型、地産地消の電力も、ぜひ日本がリーディングできるように頑張ってほしい。

競合になるという証拠、追加情報
テスラの蓄電

0 件のコメント:

コメントを投稿