2011年1月25日火曜日

電気自動車の普及と原子力

今年は電気自動車普及元年とも言われ、本格的に電気自動車の普及が始まりそうだ。お隣の中国でも電気自動車に力を入れており今後爆発的に普及する可能性がある。

電気自動車は二酸化炭素の排出量はガソリンエンジンと比較すると少なくなるそうだが、電気エネルギーを得るには多くが化石燃料と原子力に頼りになる。自然エネルギーでの発電は限度がある。

二酸化炭素排出量の削減と安定供給を考えると、先進国も新興国も開発途上国も原子力発電を普及するしか選択肢が無くなるだろう。人類は電気自動車になっても出力の大きな加速の良い車を好むだろう、つまり電力消費量の多い自動車をほしがる人が多くなる。多くの人が、ちょっとお金に余裕が出てくると、見栄で大きな乗用車を欲しがるものだ。最近は、「大きな車を欲しがるなんて、馬鹿馬鹿しい。」という人もいらっしゃいますが、大半の人はより大きくてパワーのある高級車を好むだろう。
新興国の何億人もの人たちが同じことを考えれば、必要な電力も爆発的に増えるはずだ。それを短絡的に解決するためには原子力発電の増設がどの国でも必要になる。

原子力発電も色々と問題がある。ウラン燃料の争奪激化、核廃棄物の処理問題、プルトニウムの処理や保管の問題、テロ対策、安全に運転するための技術、国際的なルールと徹底、など、二酸化炭素の増加以上に人類にとって脅威になる可能性もある。

将来的には原子力に頼らない電力開発、自動車のさらなる省エネ化、軽量化、自動車に代わる省エネな移動手段など、まずは日本が世界のお手本になるように進めることが重要だと思う。日本の技術が国際競争力を保ち続けるにも、化石燃料も原子力燃料も極力使わないような長期ビジョンを考えるべきだろう。

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