2010年10月15日金曜日

部下に活躍してもらうには

部下にやる気を出して、活躍してもらい、チームとして高い目標を達成したいという管理職の方々も多いと思います。

教科書通りだと、
「人は人間社会の中で承認されたいという欲求がある」
「良い評価を得たい」
「他人から注目されたい」
「上司や仲間に受け入れてもらえる」
という性質を利用しようという事だそうだ。

それから、
「苦手なことを無理強いするよりも、得意なことをやらせよう」
とも言われている。

ところが、管理職の人がいくら努力しても、会社の人事制度やその運用で、絶対評価と言いつつ、限られた人件費で全員の評価を高く評価することは出来ない。「結果主義」と言いつつ、給料を下げる手段となってしまっている企業も多いのではないだろうか。
部下の評価を上げようと思っても、より上位のマネジメントから「そんなに評価を上げられない。評価を下げろ」と言われて困っている中間管理職が目に浮かびます。

社員のやる気をなくし業績を下げたい人事制度やそれを決めた経営層、よく考えられた人事制度でも運用方法は現場任せの経営層も多いと思うが、そんなに簡単に制度やトップが変わるはずがない。そんな企業の中間管理職はどうしたらよいだろう。

まずは、教科書通りのモチベーションアップを自分には適用しないのはどうだろう。

「誰からも承認されなくても、評価されなくても、注目されなくても気にしない。」
「自分の手柄だとしても部下の手柄にすりかえる。」
「部下の苦手なことは自分が進んでやること。」
社長賞とか役員賞などが用意されている企業も多いと思うが、自分は辞退しても部下に賞を回すくらいのおおらかさ。

だいたい、大企業と言っても、小さな世界、そんな小さな世界で認められたってたいしたことはない。サラリーマンの給料なんて五十歩百歩、税金や社会保険料を差し引かれれば、多少自分の評価が悪くても手取りは大して変わらない。部下のやる気が出れば、組織のアウトプットが良ければ、自分もそんなに悪い評価になるはずがない。普通の評価はしてもらえる。

そういう気持ちで取り組めば、社内では認められなくても、世の中で通用するタフさ、苦手克服が自然と身に付くというもの。認められたいなら、会社なんてちっぽけな世界じゃなくて、広い地球で認められるような事を目指せばよい。

部下に活躍してもらうには、自分の社内での評価は捨てること。自分はもっと広い世界を目指せばよい。

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